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三国志とキングダムはどっちが先?項羽と劉邦はどのあたり?疑問を一挙解決

三国志とキングダムはどっちが先?項羽と劉邦はどのあたり?疑問を一挙解決 映画

アニメ・マンガ・小説・映画を鑑賞するなかで、「三国志とキングダムはどっちが先?」「項羽と劉邦はどのあたり?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

キング…さんご………いや…どっちなの?

結論、キングダム」のほうが「三国志」よりも先の時代で、キングダムは前245〜前221年を、三国志は作品によって異なるものの184〜265年あたりを題材としています。

作品をより深く楽しく鑑賞するには、時代背景を押さえておきたいもの。

そこで今回は、「三国志とキングダムはどっちが先?」をテーマに時系列を解説します。

三国志関連の作品も紹介するので、参考にしてください。

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三国志とキングダムはどっちが先?年表で時系列にチェック

三国志とキングダムはどっちが先?年表で時系列にチェック

「三国志」と「キングダム」の作品を年代で比較する場合、「キングダム」のほうが「三国志」よりも先です。

具体的に「三国志」と「キングダム」の時代の違いを、チェックしていきましょう。

「三国志」と「キングダム」の時代背景の違い
  • 「キングダム」は春秋戦国時代末期(前245〜221年)の戦国七雄の戦いを描いている
  • 「三国志」は作品によって異なるものの、黄巾の乱〜五丈原の戦い晋の成立(184〜265年)までの魏・呉・蜀の三国の戦いを描いている

なお、三国志は作品によって描かれる時期に違いがありますが、黄巾の乱から五丈原の戦いがメインに扱われる傾向にあります。

上記のように「三国志」と「キングダム」では400年ほど差があるものの、作品を別々に鑑賞しても歴史が好きでない限りではなかなか気づきにくでしょう。

項羽と劉邦はどのあたり?

項羽と劉邦はどのあたり?

司馬遼太郎の歴史小説、または横山光輝の歴史漫画「項羽と劉邦」は、「キングダム」よりも後の時代で、「三国志」よりも前の時代です。

つまり、時系列的には「項羽と劉邦」は「キングダム」と「三国志」の間に位置しています。

具体的には「項羽と劉邦」は始皇帝の死(前210年)から楚漢戦争・漢の成立(前206〜前202年)あたりまでが描かれており、楚漢戦争における「垓下の戦い」は「四面楚歌」でも有名です。

一方、その頃日本は…

「キングダム」「項羽と劉邦」「三国志」の時代を前245〜265年と仮定すると、ズレはあるものの日本の「弥生時代」〜「古墳時代(初期)」に相当します。

弥生時代末期から古墳時代初期に活躍した卑弥呼の記載がある「魏志倭人伝」は三国志の一部である「魏書」の東夷伝のことであり、それを踏まえると時代の実感が湧く方もいるかもしれません。

余談ですが、卑弥呼が登場するのは歴史書の「三国志」のほうで、日本で従来考えられている三国志とは内容が異なるのが一般的です。

これは、日本のアニメや小説の三国志は「三国志演義」をもとにしているケースが多いためであり、三国志演義は三国志に脚色や虚構を加えた歴史小説となります。

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三国志・キングダム・項羽と劉邦それぞれの時代

三国志・キングダム・項羽と劉邦それぞれの時代

「三国志」「キングダム」「項羽と劉邦」のそれぞれの時代を、以下の点から解説します。

「三国志」「キングダム」「項羽と劉邦」のそれぞれの時代
  • キングダム|春秋戦国時代末期〜秦の成立(前245〜前221年)
  • 項羽と劉邦|始皇帝の死〜楚漢戦争〜漢の成立(前210〜前202年)
  • 三国志|黄巾の乱〜五丈原の戦い〜晋の成立(184〜265年)

作品の時系列だけではなく、「時代背景も知りたい」とお考えの方は参考にしてください。

キングダム|春秋戦国時代末期〜秦の成立(前245〜前221年)

「キングダム」は、春秋戦国時代末期〜秦成立(前245〜前221年)の戦国七雄の戦いを描いている作品です。

なお、春秋戦国時代は前770〜前403年の春秋時代と、前403〜前221年の戦国時代から成り立っており、厳密にいうと「キングダム」は戦国時代に当たります。

春秋戦国時代の前の時代である「周」から、「キングダム」の時代背景をチェックしていきましょう。

キングダムの時代背景
  • 周の時代に異民族である犬戎(けんじゅう)の侵略によって東に遷都を余儀なくされ、周王の権威が弱まって諸侯が権力を争うようになる
  • 春秋時代は周王を尊ぶ「尊皇攘夷」を掲げる諸侯もいたが、戦国時代になると周王の権威はないに等しくなる
  • 戦国時代には各国間の覇権争いが苛烈となり、戦国七雄の7ヶ国(斉・楚・秦・燕・韓・魏・趙)が残る
  • 戦国七雄の1つである秦が力を増し、各国の分断を図るなどして中国を統一し、「秦」を成立させる

秦の始皇帝は遊牧民族である匈奴(きょうど)の侵入を抑える「万里の長城」を拡張するなど、大きな業績を上げたものの政治や改革を急激に進めすぎたために民衆からの支持を得られませんでした。

始皇帝の死からは次の章で紹介する「項羽と劉邦」にフェーズが移ります。

項羽と劉邦|始皇帝の死〜楚漢戦争〜漢の成立(前210〜前202年)

「項羽と劉邦」は始皇帝の死〜楚漢戦争〜漢の成立(前210〜前202年)の時代に、名門貴族出身で心が狭い「項羽」と地方の庶民の出で度量が広い「劉邦」が中国の覇権を争う様子が描かれています。

秦の始皇帝の死から、「項羽と劉邦」の時代背景をチェックしていきましょう。

項羽と劉邦の時代背景
  • 始皇帝の死後、2番目の皇帝である胡亥に交代し、前209年に「陳勝・呉広の乱(農民反乱)」が起こって秦は滅亡する
  • 陳勝・呉広の乱には項羽と劉邦も参加しており、両名の勢力が勝ち残る
  • 前206年に楚漢戦争が勃発し、前202年の「垓下の戦い」で項羽が破れると劉邦が「漢(前漢)」を成立させる

司馬遼太郎や横山光輝の作品が有名な「項羽と劉邦」ですが、垓下の戦いにおける「四面楚歌」を学校の漢文で習った記憶のある方も多いのではないでしょうか。

「項羽と劉邦」の戦い後に成立した漢(前漢)でしたが外戚の王莽(おうもう)によって滅ぼされたのちに、光武帝が漢(後漢)を再建し、2世紀末ごろから「三国志」の段階へと移っていきます。

三国志|黄巾の乱〜五丈原の戦い〜晋の成立(184〜265年)

作品によって違いがありますが、「三国志」は黄巾の乱〜五丈原の戦い〜晋の成立(184〜265年)を題材にしているケースが多く、魏(曹操)・呉(孫権)・蜀(劉備)による中国統一をめぐる戦いが描かれています。

三国志の時代背景を、チェックしていきましょう。

三国志の時代背景
  • 100年代に入ると漢(後漢)では幼帝が続いて外戚などが実権を握り始め、地方では豪族が勢力を振るうようになる
  • 民衆は重税や豪族の圧迫に苦み、184年に太平道という宗教団体が中心となって大反乱(黄巾の乱)を起こす
  • 「黄巾の乱」をきっかけとして、曹操・孫堅(孫権の父)・劉備が頭角を現し始める
  • 魏(曹操)・呉(孫権)・蜀(劉備)の戦いとなるが、最終的には魏の司馬懿仲達(しばいちゅうたつ)の孫である司馬炎が中国を統一して「晋」を成立させる

なお、「五丈原の戦い」とは234年に五丈原という場所で起こった蜀と魏の戦のことですが、諸葛孔明が命を落とす戦いでもあるため、三国志のクライマックスとして扱われるケースがあります。

また、劉備は劉邦の孫である景帝(呉楚七国の乱でお馴染み)の末裔を自称しており、漢王室の復興を目指していたため、「項羽と劉邦」とのつながりがりも感じられます。

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三国志関連の作品

三国志関連の作品

三国志関連の作品として、以下を紹介します。

三国志関連の作品
  • 【映画】新解釈・三國志
  • 【映画】レッドクリフ
  • 【マンガ・アニメ・ドラマ】パリピ孔明
  • 【小説】三国志(吉川英治)

それぞれについて紹介します。

【映画】新解釈・三國志

2020年公開の映画「新解釈・三國志」は、「勇者ヨシヒコ」などを手がける福田雄一が監督した三国志をテーマとした作品です。

劉備・張飛・関羽の「桃園の誓い」から「赤壁の戦い」周辺までが描かれており、もちろん異なる点もありますが、ストーリー展開は比較的三国志に寄せてつくられています。

個人的には周瑜(しゅうゆ)がカミソリのようにキレてるキャラで大満足、吉川英治版の小説を読んでいたときに感じていたキレぶりでした(そう、すぐに孔明を亡き者にしようとするあの勢い)。

【映画】レッドクリフ

2008〜2009年公開の映画「レッドクリフ」は、題名のとおりに「赤壁の戦い」をテーマにした作品です。

監督はジョン・ウー、周瑜はトニー・レオン、諸葛孔明は金城武が務めました。金城武の諸葛孔明は一見の価値ありです、本当に。

トニー・レオンの周瑜が格好よすぎ、かつ孔明に「友よ」とか言ってしまう様にちょっと引いてしまいました(いや、史実はそうだったのかもしれない)。

【マンガ・アニメ・ドラマ】パリピ孔明

五丈原の戦いで亡くなった諸葛孔明が現代の日本・渋谷に転生する「パリピ孔明」は、小川亮によるマンガで、アニメ・ドラマ・映画・舞台化されている人気作品です。

最初は「まあ見てみるか」くらいの気持ちで見始めたのですが、最初の三国志ネタが英子が働くラウンジのオーナー・小林が孔明に「なぜ馬謖を配置したんだ?」と聞く場面で、好感度が爆上がりました。

いや、だって三国志を読んだら誰しもみんなそう思うから…

三国志を読み終わると諸葛孔明が死ぬ喪失感がすさまじいのですが、すかさずパリピ孔明を見て転生させました…まじでありがとう…。

【小説】三国志(吉川英治)

さまざまな「三国志」の作品がありますが、定番といえば1939〜1943年に連載された吉川英治版の三国志です。

黄巾の乱〜五丈原の戦いをメインに晋の成立まで描かれており、三国志を初めて読むという方におすすめです(かくいう私もファースト三国志は吉川英治版)。

ページ数はなかなかのボリュームですが、三国志のストーリーをちゃんと把握しておくと、関連作品がより楽しめます。

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まとめ

三国志とキングダムはどっちが先?まとめ

「キングダム」と「三国志」を比べるとキングダムのほうが先の時代で、キングダムは前245〜前221年を、三国志は作品によって異なるものの184〜265年あたりを題材としています。

また、「項羽と劉邦」は「キングダム」と「三国志」の間の時代で、始皇帝の死〜楚漢戦争〜漢の成立(前210〜前202年)を描いている作品です。

「作品をより楽しみたい!」とお考えの場合は、関連作品や歴史的な時代背景もあわせてチェックしましょう。

今回の記事を、映画ライフを楽しむ参考にしてください。

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