動画配信が当たり前となった今、「あるあるでレンタルビデオ文化を振り返りたい」と考える方も多いでしょう。

時間を忘れてDVDを漁りまくったのが懐かしい。
結論、レンタルビデオのあるあるには「借りたいDVDほど、ない」「せっかく行ったのに本命を借り忘れる」などがあります。
動画配信は返却の手間があるものの、やはりレンタルビデオ屋がなくなるのは悲しいもの。
そこで今回は、懐かしのレンタルビデオあるあるを紹介します。レンタルビデオ屋の閉店ラッシュが続く理由などもデータをもとに解説するので、参考にしてください。
- 「借りたいDVDほど、ない」「冒頭の予告編は必ず見る」など、レンタルビデオあるある8選を紹介します。
- レンタルビデオショップの閉店ラッシュが続く理由をデータとともに解説するので、チェックしましょう。
- レンタルビデオショップが閉店する際は、旧作のセールが行われる可能性があります。
レンタルビデオあるある8選

レンタルビデオあるあるは、以下のとおりです。
- 借りたいDVDほど、ない
- せっかく行ったのに本命を借り忘れる
- ポップのセンスが異常に高い店員がいる
- 「あ」行は相棒に乗っ取られている
- 冒頭の予告編は必ず見る
- DVDを自宅のプレイヤーに忘れてくる
- 返却し忘れる夢をたびたび見る
- 店舗ごとに品揃えに差がある
今となっては不便だったからこそ楽しかった「レンタルビデオ文化」、振り返っていきましょう。
借りたいDVDほど、ない
「2巻目がない!」「最終巻がない!」など自分が借りたいDVDがピンポイントでレンタル中で、悔しい気持ちのまま帰宅した経験がある方も多いでしょう。
特に、シリーズものや目当てにしていたDVDをレンタルするつもりで行った日ほど悲しいものはありません。
また、他のシリーズや類似作品はあるのに、なぜかターゲットの作品だけない場合も。

2回3回行っても借りられないときには、もはや「実在しないのでは…?」と棚の前で絶望した。
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せっかく行ったのに本命を借り忘れる
棚を漁ったり、別のDVDのジャケット解説を読んでいたりするうちに、本当に借りたかったDVDの存在を忘れしまい、店舗を出てから借りていないことに気づきます。
DVDのジャケット裏の解説を読んでる最中は、本当に時間を忘れて熱中してしまうもの。
また、本命の周辺にあるDVDを手に取って「あ、これも興味あったやつ」なんて思ったら、大体借りずに帰ってきます。

たとえレジを通る前に思い出しても、「上限本数(ないしは予算)オーバーで借りれない…」と。
ポップのセンスが異常に高い店員がいる
「ここもしかしてヴィレバンなの?」「このポップ書いた人絶対マニアだな」と思うくらいのポップを目にするのも楽しみの1つ。
ポップに促されて、全然関係ない作品を借りたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
店舗によって力の入れようが異なるので、違う土地のレンタルビデオ屋で品揃えを含めて観察するのも楽しみでした。
「あ」行は相棒に乗っ取られている
規模の小さな店舗に行くと、邦画のドラマコーナーの「あ」行は朝日的な相棒シリーズしかないといっても過言ではない場合があります。
20を超えるシーズンに加えて映画作品もあり、私の場合はドラマ「あなただけ見えない」を借りたいと思って棚を見たら相棒しかなかったため、肩を落として帰宅しました。
同様に、人気の長寿番組があると同じ音の作品は品薄になっている傾向があります。

もちろん相棒も大好き、大好きなのだけれども…!
冒頭の予告編は必ず見る
レンタルしたDVDの冒頭予告集は、映画館で見る特報・予告編やテレビCMとはまた一味違います。
マイナーな作品を取り扱っていることも多く、思えばあの予告集があったからこそ出会えた良作がいっぱいありました。
TSUTAYAの旧作DVD借り放題を利用した際に、久しぶりにレンタルの予告を見て感動を覚えた記憶があります。

動画配信サービスにも予告は流れるけど、何故か全然違うんだ…!
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DVDを自宅のプレイヤーに忘れてくる
店舗に到着して念のために袋を開けたり、直接レジに返却に行ったりすると、ケースの中にあるはずのDVDがないわけです。
自宅のDVDプレイヤーの中に入りったままなことを思い出して、後悔とともに一旦帰る羽目に。
その後、自宅を出る前にちゃんとチェックするようになるものの、たまたま確認を忘れた日に限ってまた忘れるあの現象は一体何なんでしょう。

当日中が返却期限だったときの絶望感といったらありません。
返却し忘れる夢をたびたび見る
毎回ギリギリに返却していなかったせいか、レンタル期限に間に合わなずに高額な延滞料金を支払う夢をたびたび見ます。
実際に期限が過ぎて延滞料金がかかった経験はないのですが、夢の中でなかなかリアリティーのあるシミュレーションを繰り返すという。
これまたギリギリだったのですが、単位が足りなくて大学を卒業できなかった夢と同じくらいの回数見ている気がします。

動画配信は圧倒的に便利ですが、手間がかからない分ちょっと寂しい。
店舗ごとに品揃えに差がある
レンタルビデオは店舗ごとに品揃えが異なり、「この店はホラーがアツい」「B級作品が多いぞ…!」といった意気込みの違いを感じるケースがあります。
ポップのセンス同様に、違うエリアのレンタルビデオ店に足を運ぶ際は、作品ラインナップもチェックポイントでした。
とくに、人口規模が異なるエリアの店舗に行くと、「新作や名作が充実している…同じ作品の本数が違う…さすが都会…!」と感動を覚えた経験もあります。
【関連記事】カルト映画とは?おすすめから伝説の作品まで紹介!怖い?面白い?魅力を徹底解説!
レンタルビデオショップの閉店ラッシュが続く理由

レンタルビデオ屋の閉店ラッシュが続くのは、動画配信の台頭・普及が理由だと考えられます。
動画配信はレンタルビデオのような返却の手間がなく、かつ店舗による品揃えの差などもありません。
実際に、どれくらいのレンタルビデオ屋が閉店しているのかを確認していきましょう。一般社団法人日本映像ソフト協会の統計によると、JVA個人向けレンタルシステム加盟店数の変化は以下のとおりです。
| 年 | 店舗数 |
|---|---|
| 1990 | 13,529 |
| 2000 | 8,180 |
| 2010 | 5,981 |
| 2023 | 2,384 |
※JVAレンタルシステム加盟店数であるため、 実際のビデオレンタル店数とは異なります。
ピーク時だった1990年から店舗数は減り続け、直近の2023年はピーク時の5分の1以下にまで減少しています。
また、逆に動画配信の市場規模は拡大傾向です。
同じく一般社団法人日本映像ソフト協会の「映像ソフト市場規模及びユーザー動向調査2022」によると、レンタルや有料動画配信などの市場規模は以下のとおりとなります。
| 年 | レンタル | 有料動画 | セル |
|---|---|---|---|
| 2007 | 3,604億円 | ー | 3,038億円 |
| 2012 | 2,389億円 | ー | 2,413億円 |
| 2017 | 1,659億円 | 1,510億円 | 2,044億円 |
| 2022 | 572億円 | 5,504億円 | 1,670億円 |
店舗数同様にレンタルの市場規模も小さくなっており、15年間で6分の1程度まで縮小しているのが現状です。
最近では、映画公開が終了してから3ヶ月程度で動画配信されるケースも多く、ますます利便性がアップ。今後もレンタルビデオ屋の閉店が続くと考えられるでしょう。

配信されない名作はどうやって見たらいんだ…!
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レンタルビデオショップが閉店するとどうなるか

レンタルビデオショップが閉店すると、旧作を中心にDVDや本のセールが実施されるケースがあります。
いわゆる「レンタル落ち」です。TSUTAYAの場合には店舗にもよりますが、100〜1,000円の価格帯でDVDを手に入れられるため、映画好きの方には必見だといえます。
私もTSUTAYAの閉店セールに行きましたが、お知らせがきてから閉店までに時間がない可能性もあるため注意が必要です。
【関連記事】TSUTAYAの閉店セールレポ!レンタル落ちの値段などを紹介【映画ファン必見】
レンタルビデオあるあるに関するQ&A

最後に、レンタルビデオあるあるに関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。
そもそも「レンタルビデオ」とはどういう意味?
「レンタルビデオ」とは、映画やドラマなどが記録されたVHSやDVDなどを有料で貸し出しするサービスのことです。
レンタルビデオの大手サービスとしては、「TSUTAYA」や「ゲオ(GEO)」などが挙げられます。
レンタルビデオはオワコン?
レンタルビデオがオワコンかどうかは、個人の感じ方によって異なります。
近隣にレンタルビデオの店舗があるなど、場合によっては頻繁に利用している方もいるでしょう。
ただし、「レンタルビデオショップの閉店ラッシュが続く理由」で紹介したようにレンタルビデオ店は減少傾向にあるので、店舗数の点ではオワコンになりつつあるといえます。
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まとめ

今回は、レンタルビデオのあるあるとして以下を紹介しました。
- 借りたいDVDほど、ない
- せっかく行ったのに本命を借り忘れる
- ポップのセンスが異常に高い店員がいる
- 「あ」行は相棒に乗っ取られている
- 冒頭の予告編は必ず見る
- DVDを自宅のプレイヤーに忘れてくる
- 返却し忘れる夢をたびたび見る
- 店舗ごとに品揃えに差がある
動画配信サービスの普及とともに、レンタルビデオの店舗数も減少しており、JVA個人向けレンタルシステム加盟店数を確認するとピーク時の5分の1以下にまで減少しています。
また、レンタルの市場規模は縮小傾向で、今後も店舗数は減っていく可能性が高く、生き残るための対策や工夫が求められるでしょう。
レンタルビデオをあるあるで振り返ってみたいと感じたときは、ぜひ今回の記事を参考にしてください。



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