「読書を習慣化したいけど、なかなか続けられない」「習慣化できる方法を知りたい」と考える方も多いでしょう。
私ももともと読書習慣が丸でなく、3日続けば良いほうでした。
結論、読書を習慣化するには、好きなジャンル・作家から取り組んだり、1日1ページなど無理なく読んだりすることが大切。
習慣化のコツを押さえずに読書をスタートさせると、「モチベーションが維持でいない」と途中で諦めてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、読書を習慣化する方法やメリットを解説します。
気になるみんなの読書量やおすすめの作品も紹介するので、参考にしてください。
読書を習慣化する方法
読書を習慣化する方法は、以下の通りです。
読書習慣のなかった私が10年継続できている実践済みのコツなので、ぜひ参考にしてください。
興味が大切!好きなジャンル・作家から取り組む
読書に対するモチベーションを維持するためにも、好きなジャンル・作家から取り組みましょう。
自身の興味を踏まえずに「流行っているから」という理由で本を選ぶと、長続きしない・苦痛になる可能性が高まります。
また、読み始めてから「全然自分には合わないジャンル・作家だった」とミスマッチを感じる場合も。
最初の本選びは、書店や図書館などに足を運んで、直接あらすじや本の手触りなど直接確認するのがおすすめです。
電子書籍の場合には、試し読みやレビューを通して、内容をチェックしてみてください。
かく言う私も読書を始めたばかりの頃は、書店に足繁く通っていました。
自身の好みの作家が明確になったり、読書が習慣化したりしたら、通販をメインにしても問題ないでしょう。
1日1ページでも可!無理なく毎日読む
一気に読もうとすると挫折するリスクが高まるので、無理のないページ数で毎日本を読んでください。
最初のうちは「休日は1冊読み切ろう」「毎日50ページ読もう」と肩に力が入りがちですが、読書をする習慣の全くない場合には難しいもの。
目標は1日1ページでも良いので、無理のないペースで取り組むのがおすすめです。
内容が面白かったり、自身の興味に合ったりしていれば、どんどん読み進められるため、目標はハードルが低いほうが長続きします。
また、本を読まない期間をつくると、再度読書をスタートさせるまでに時間がかかる場合もあるので、少ないページでも毎日取り組むことが重要。
私は今でも内容が面白くなるまで「1日1ページ戦法」で読んでいます。
厚さ=心を折るリスク!最初はページ数の多い作品は避ける
ページ数の多い本は進捗を感じにくく、やる気を維持できない場合があるので、最初はページ数の多い作品は避けましょう。
厚い本は購入するとき・読み始めるときは非常にテンションが高まるのですが、「なかなか半分に到達しない」などモチベーションが下がりがち。
最初のうちは300ページ以下、例えば200ページくらいの本がおすすめです。
200〜300ページの本であれば、1日10ページ読むと1ヶ月前後で読み切れるため、達成感を感じやすく次へのモチベーションを高められます。
また、電子書籍を除いてページ数の多い本は重量が重く、携帯しにくいのもネックです。
読みやすければ厚い本でも◎最初のうちは「私読書向いてるかも」という成功体験が大切!
いつでも読める!携帯性に優れたサイズの本・デバイスを選ぶ
携帯性に優れたサイズの本・デバイスを選べば、いつでも読める環境を整えられるため、スキマ時間を活用して読書できます。
例えば、文庫本や電子書籍の本を選ぶと、カバンやリュックに入れやすく、通勤・通学・出張時などにも読書に取り組むことが可能。
逆に、厚い本やサイズが大きな本は読む場所が自宅に限定される可能性が高く、読み進めるのが難しい場合もあります。
「自分はどこで本を読むか?」をしっかり踏まえて本を選べば、読書を習慣化しやすくなるでしょう。
私は外出にも持って行きたいので、文庫本がメインです。
▼文庫本について深掘りした記事は、こちら。
ながらで読む!毎日のルーティンと同時進行で読書する
「読書のためにまとまった時間をつくれない」といった場合には、毎日のルーティンと同時進行でながら読書をするのもおすすめです。
「帰宅したら1時間読もう」「朝早く起きて読書しよう」と考えても、忙しい現代人にとって習慣化するのは難しいもの。
電車・バスに乗っている間、料理の待ち時間、入浴中などなど、日常生活の中に組み込むと読書習慣を身につけやすくなります。
私も継続的に取り組むのが苦手な人間ですが、1番効果的だったのは入浴中・ドライヤー中・寝る前のストレッチ中のトリプルコンボでながら読書をすること。
特にドライヤーをかけながら読書をし始めると、内容が気になって寝る前にも本を読むという好循環が生まれました。
ただし、ながら読書をする際は、周囲の安全をしっかり確認してから行ってください。
昔から、ながら作業は得意でしたが、まさかここで活用されるとは。
▼読書をする場所についてまとめた記事は、こちら。
テンション上げよう!アプリやSNSで記録を付ける
読書に対するモチベーションを維持するには、アプリやSNSで記録を付けるのも有効です。
記録付けすることで自身の頑張りが見える化できるため、「今年はたくさん本を読めた」と達成感を感じやすくなります。
過去に自分が読んだ本のジャンルや作家も振り返りしやすく、好きな傾向などを客観的に把握することも可能。
また、SNSには自分の知らない本を読んでいる方も多く、刺激を受けながら読書に取り組めるのもメリットです。
記録が増えてくるとモチベーションもアップして、習慣化につながります。
読書を習慣化するメリット
読書を習慣化するメリットは、以下の通りです。
メリットを最大限に活用して、読書を習慣化しましょう。
語彙力を身につけられる
読書を通して漢字や慣用句などさまざまな言葉に触れることで、語彙力を身につけられるのも魅力。
語彙力が鍛えられると、状況に合ったぴったりな言葉を選べたり、言いにくいことでも上手に遠回しな表現ができたりするので、日常生活でも役立つ場面があります。
また、物語に出てくる時代背景・風習・実際の事件などから、新しい知識を獲得することも可能。
読書を習慣化できれば、自然とボキャブラリーや知識も増えていくでしょう。
想像力が豊かになる
文章を頭の中で映像化したり、登場人物の心情を考えたりすることで、想像力が豊かになります。
当たり前ですが本には音や映像がついていないため、登場人物の外見・家や街の雰囲気・キャラクターの表情などは文字から自身で想像するしかありません。
想像力が豊かになれば、「このまま進むとどんな展開が待っているか?」「他人はどう思うか?」ということが考えられるようになり、対人関係などに効果を発揮するでしょう。
読書を習慣化することで、想像力も継続的に鍛えられます。
リフレッシュできる
読書を通してストーリーに感動したり、登場人物に共感したりすることで、気分をリフレッシュできます。
特に読書は作品の内容を頭の中で集中して組み立てていく必要があり、日常のもやもややイライラを忘れるきっかけにもなるでしょう。
毎日10分でも読書をする時間を設けると、気持ちをリセットできます。
私も過去ブラック企業に勤めていた当時は、悩みを忘れるために読書は必須でした(本当に)。
継続することへの抵抗感が軽くなる
読書が習慣化すると「自分でも習慣付けができる」という成功体験をしており、継続することへの抵抗感が軽くなります。
何を取り組むにしても、問題となるのはモチベーション維持です。
読書を習慣化するために自分なりに試行錯誤した経験から、継続できない理由や自身の癖を認識しており、対策を立てやすくなるのもポイント。
読書を習慣化したときに、効果的だった方法を用いれば、「何か新しく始めよう」と思い立った際にも役立つでしょう。
自身に対する「傾向と対策」が見えてくるのも面白いところ。
読書が習慣化しない理由
読書が習慣化しない理由は、以下の通りです。
興味のない本やつまらない本を読んでいる場合には、途中から読むこと自体が苦痛になってしまう可能性もあるので、注意が必要になります。
普段見る映画やドラマなどから、あらかじめ自身の興味や傾向を明確にしておき、書店などで実際に読んでみることが重要です。
一気に読もうとしたり、上手くライフスタイルに組み込めなかったりすると、習慣化するのは難しいといえます。
1日に読むページ数の目標はなるべくハードルを低くし、通勤や通学など毎日のルーティンの中に組み込むのがおすすめ。
モチベーションが低いと挫折してしまうため、SNSなどを活用して刺激を受けながら読書に取り組みましょう。
気になるみんなの読書量
「読書を習慣化させる前に、他の人はどれくらい読むか気になる」という方もいるでしょう。
文科省の「国語に関する世論調査(平成30年度)」によると、全国16歳以上の男女に調査した結果、最もボリュームゾーンが多いのは月1〜2冊で以下の通りです。
冊数 | 割合 |
---|---|
月7冊以上 | 3.2% |
月5〜6冊 | 3.2% |
月3〜4冊 | 8.6% |
月1〜2冊 | 37.6% |
読まない | 47.3% |
統計上では「月1冊」でも十分読書をしているといえるため、「たくさん読書しなきゃ」と気負わずに本を読むことが重要でしょう。
読まない割合がおよそ半分だと…?驚愕。
冊数に捉われすぎないことも大切
難易度やページ数は本によって大きく異なるため、冊数に捉われすぎないことも大切です。
例えば、読みやすい100ページの本を3冊読んだ方と、難易度の高い300ページの本を1冊読んだ方では、同じ指標で測れません。
SNSや口コミで「年間数百冊読んでいます!」などの書き込みを見かけると焦る気持ちが湧きますが、無理は禁物です。
自身の興味を大切にしたり、できる範囲で取り組んだりすることが習慣化への第一歩だといえるでしょう。
読書を習慣化するのにおすすめの作品
読書を習慣化するのにおすすめの作品は、以下の通りです。
「どんな作品を読もうかな」と悩んでいる方は、参考にしてください。
エッセイ編|串田孫一「山の独奏曲」
「極上エッセイ」と言っても過言ではない串田孫一の「山の独奏曲」。
串田孫一の「山の独奏曲」は山と日常に関する72編のショートエッセイが掲載されており、おすすめポイントは以下の通りです。
串田孫一のエッセイは根底にある温かみを感じられるのはもちろん、一緒に山へ連れていってもらっているような、本人からお話を聞いているような、何ともいえない優しさがあるのが魅力。
私には登山の趣味はないのですが、いつも読者を温めてくれる文章が好きで愛読しています。
また、画文集なので、エッセイとイラストの両方が楽しめるのもポイントです。
バッドエンド系の純文学を読んだ後の、癒しエッセイとしても活用しています。
▼「山の独奏曲」が気になる方は、こちらをチェック。
純文学編|夏目漱石「こころ」
読みやすくて美しい、夏目漱石の入門決定版「こころ」。
夏目漱石の「こころ」は誰しも1度は高校の現代文で習う作品であり、おすすめポイントは以下の通りです。
夏目漱石の作品は、日々の積み重ねで展開の感じられず「日記」と言われることもありますが、「こころ」は比較的展開が明確で読みやすいのが特徴。
先生との出会い・実家への帰省・先生の手紙と、構成もしっかりあるので飽きずに読めるでしょう。
また、高校生のときに触れている経験もあり、大まかなストーリーを把握しているのでスムーズに読み進められます。
夏目漱石独特の美しくて儚い文章表現が楽しめるのはもちろん、他人の心情そして自身の人生を考えさせられる不朽の名作です。
▼夏目漱石の「こころ」が気になる方は、こちらをチェック。
▼夏目漱石作品の読む順番についてまとめた記事は、こちら。
まとめ
読書を習慣化する方法を、簡単におさらいしましょう。
- 好きなジャンル・作家から取り組む
- 無理なく毎日読む
- 最初はページ数の多い作品は避ける
- 携帯性に優れたサイズの本・デバイスを選ぶ
- 毎日のルーティンと同時進行で読書する
- アプリやSNSで記録を付ける
「読書を習慣化するならたくさん読まなきゃ」と冊数に捉われすぎず、マイペースに取り組むことも大切です。
また、読書を習慣化すると語彙力を身につけられたり、継続することへの抵抗感が軽くなったりするメリットがあります。
今回の記事を、読書ライフを楽しむ参考にしてください。
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