アニメ・映画・ドラマを鑑賞する際に、「アバンとはなんのこと?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

響きがね、まず格好いい。
結論、「アバン」とは「アバンタイトル」の略称であり、オープニングやメインタイトルに入る前の映像のことです。
アニメ・映画・ドラマをより楽しむには、「アバン」の意味を知っておきたいもの。
そこで今回は、「アバンとは?」をテーマに意味やオープニングとの違いを解説します。
アバンタイトルの例についてもお伝えするので、参考にしてください。
アバンの意味とは

「アバン」とは「アバンタイトル」の略称で、オープニングやメインタイトルに入る前の映像を指します。
アバンは視聴者の意欲や興味をかきたてることを目的としており、たとえば以下のような映像が流れる傾向にあります。
- 本編や前編の要約
- 本編の伏線
- 本編の重要シーン
- オープニングにつながる映像
魅力的または衝撃的なアバンをつくることで、視聴者の心をつかみ、作品の世界へと引き込みます。
つまり、アバンの映像は作品を真剣に見るかどうか、その世界観に浸れるかどうか、を左右する重要なパートだといえます。
アバンは英語で
アバン、もといアバンタイトルは、フランス語(avant)と英語(title)を組み合わせた造語です。
なお、フランス語のアバン(avant)は「〜の前に」という意味で、アバンタイトルの意味は「タイトルの前」となります。
日本で呼ばれるアバンタイトルに相当する英語は、「cold open(コールドオープン)」や「pretitle(プレタイトル)」です。
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アバンはアニメや映画のオープニングとは違う?

アバン(アバンタイトル)はオープニングの前に流れる映像のことなので、両者は異なるパートです。
ただし、オープニングなしでアニメ・映画・ドラマの本編が始まるケースもあるため、必ずしもアバンがあるとは限りません。

アバンからのオープニングのつなぎはいつも「ワッフ〜!」てなる。
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アバンタイトルの例

アバンタイトルの例として、以下を紹介します。
- 【アニメ】機動警察パトレイバー the Movie
- 【映画】Snatch(スナッチ)
それぞれについて解説します。
【アニメ】機動警察パトレイバー the Movie
1989年に公開された押井守の監督作品「機動警察パトレイバー the Movie」は、コンピュータ・ウイルスによってレイバーが暴走する事件を解決すべく奮闘する警視庁特車二課の姿を描いた作品です。
機動警察パトレイバー the Movieはアバンで天才プログラマー・帆場暎一が身を投げるシーンから始まり、アバンで見せられた内容が事件解決にも大きく影響します。
アバンでレイバーの足が着地して川井憲次の音楽がかかり、「企画・原作ヘッドギア」のクレジットが出る瞬間はなんであんなに痺れるのか…。

台風が接近してくると「見るか」となって、何だかんだ毎年見てる。
【映画】Snatch(スナッチ)
2000年公開のガイ・リッチーが監督した「Snatch(スナッチ)」は、大粒のダイアモンドを巡って繰り広げられるコメディ映画です。
アバンはジェイソン・ステイサムの語りから始まり、ベニチオ・デル・トロがダイヤモンドを強奪して、でぇ格好いいオープニングにつながっていきます。
「内容はなさそうだが、これは絶対最後まで見るな」と確信させるアバン&オープニングだと、見返すたびに思います。
Snatch(スナッチ)のオープニングは、アニメ「バッカーノ!」のオープニングでもいい感じにオマージュされているので、あわせてチェックしてみてください。

吹き替えで見ると、本当に大事な箇所以外は何しゃべってるのか分からないブラピが最高。
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まとめ

「アバン(アバンタイトル)」とは、オープニングやメインタイトルに入る前の映像のことです。
アバンには「視聴者の意欲や興味をかきたてる」という目的があり、本編の伏線や重要シーンが描かれるケースがあります。
アニメ・映画・ドラマをより深く楽しむためにも、アバンにも注目して鑑賞してみましょう。
今回の記事を、映画ライフを楽しむ参考にしてください。
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