バッドエンドの種類にはどんなものがある?意味や魅力についても紹介

バッドエンドの種類にはどんなものがある?意味や魅力についても紹介 バッドエンド研究会

小説や映画を見ている際に、「バッドエンドの種類にはどんなものがある?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

主人公がいなくなる…?いえいえ、これが結構種類があるんです!

結論、バッドエンドの種類には「根本的な問題が解決しない」など主に5つ考えられます。

小説やバッドエンドものが好きなら、その種類も知っておきたいもの。

そこで今回は、バッドエンドの種類や定義について解説します。バッドエンド作品の選び方についても紹介するので、参考にしてください。

バッドエンドの種類

バッドエンドの種類

バッドエンドの種類は、以下の通りです。

バッドエンドの種類
  • 登場人物がいなくなる
  • 根本的な問題が解決しない
  • 精神的に救われない
  • すべてから見放される
  • 作品が完結しない

どのバッドエンドがお好みでしょうか?それぞれについて解説していきます。

種類①登場人物がいなくなる

バッドエンド種類1つ目は「登場人物がいなくなる」で、失踪から死亡までさまざま。

バッドエンドといえば、「最後に主人公が亡くなる」を想像する方も多いのではないでしょうか。

主人公とは限らず、なんなら登場人物がほとんどいなくなったり、主人公にとって大事な人が亡くなったりと、多くのパターンがあります。

前触れがればまだしも、唐突にラストで登場人物が消える喪失感は例えようもありません。

何百ページも読んだ末に、前触れなく死なれたときの喪失感たるや…!

種類②根本的な問題が解決しない

バッドエンド種類2つ目は「根本的な問題が解決しない」で、人生の縮図のようなラストに辛い気持ちでいっぱいになります。

物語で問題となっているのは、金銭・人間関係・組織・中毒など、これまたさまざまです。

ハッピーエンドを見慣れていると、「そうか、この問題が何かしら解決するんだな」と思っていると、一才解決しない、むしろ悪化する場合もあります。

物語の初めと終わりで全く同じシーンやセリフを繰り返されると、背筋が凍るのと同時に「これだからバッドエンドはやめられねーな」となる訳です。

夏目漱石の本でよく見かけるパターンです、堪りません。

種類③精神的に救われない

バッドエンド種類3つ目は「精神的に救われない」で、最悪の場合は登場人物が精神崩壊する可能性も。

読者的に1番辛いのは、「物理的に救われるが、精神的に1ミリも救いがない」といえるでしょう。

例えば、命は救われたが信頼した人に裏切られたり、病気で苦しみ叫びながら終わったりする場合があります。

鑑賞し終わり直後はそうでもないものの、ジワる不幸感が後を引くバッドエンドのパターンです。

ジワる感じが、トラウマなような、病みつきなような。

種類④すべてから見放される

バッドエンド種類4つ目は「すべてから見放される」で、家族・友人・仲間・恋人などから絶縁されたり裏切られたりします。

見放されるのが「家族だけ」「友人だけ」ならまだしも、場合によっては本当にすべてから見放されて、これまた人生の縮図のような孤独になってしまうケースも。

はっきりしたラストなので読み終わりにある意味で清々しさがありますが、その後も生きなければならない主人公のことを考えて辛い気持ちになります。

想像力があるからこそ、辛くなるやつ。

種類⑤作品が完結しない

バッドエンド種類5つ目は「作品が完結しない」で、読者にとっては1番悲しい結末かもしれません。

小説に限らず漫画や映画なども含めて、「作者が亡くなった」「最新作が数十年出ない」「製作中止が発表された」など、未完にもさまざまな種類があります。

新しい物語が見れないという悲しさはもちろん、伏線が回収されなかったり、物語やキャラクターへの期待感が高まっていたりすると、辛さが倍増。

ただし、結末らしい結末のない日常的な物語や純文学などは、完結しなくても気にならないケースもあります。

私はまだ待ってるよ…CLAMPの「X」が完結するのを…!

▼バッドエンド好きの心理についてまとめた記事は、こちら。

バッドエンドの意味

バッドエンドの意味

バッドエンドの意味は、以下の通りです。

小説・演劇・映画などで、物語が不幸な結末を迎えること。

コトバンク

「不幸な結末」の内容については、「バッドエンドの種類」の章で解説した通りに多くの種類があります。

また、一見すると悲しい気分になるように感じられますが、バッドエンドは読者にとってマイナスなことばかりではありません。

バッドエンドの魅力は、次の章で詳しく解説します。

バッドエンドの魅力

バッドエンドの魅力

バッドエンドの魅力は、以下の通りです。

バッドエンドの魅力
  • 人間の根源的な苦悩が表現されている
  • 救いのない救いがある
  • 清々しさを味わえる

人間関係の不和・組織の上下関係・日頃の問題が解決しないなど、バッドエンドには人間の根源的な苦悩が表現されています。

その苦悩が読者の苦悩と重なるとき、救いのない救いを味わえるのも特徴です。

「幸せになれる」という前提に立つと、現在不幸だと思っている方は理想と現実のギャップに悩みますが、自分の不幸な状態と物語が一致すると一種の肯定感のようなものを感じられます。

また、バッドエンドはある意味ではっきりした結末なので、鑑賞後に「はぁ〜〜〜!!!」といった清々しさを感じられるのもポイントです。

作品もよりもますが、振り切ったバッドエンドは清々しさがあります。

▼救いのない救いを含めてバッドエンド作品と魅力をまとめた記事は、こちら。

まとめ

バッドエンド種類まとめ

今回は「バッドエンドの種類」として、以下を紹介しました。

  • 登場人物がいなくなる
  • 根本的な問題が解決しない
  • 精神的に救われない
  • すべてから見放される
  • 作品が完結しない

「バッドエンド=登場人物がいなくなる」と考えがちですが、さまざまな種類があり、作品ごとに味わいが異なります。

また、バッドエンド作品には人間の根源的な苦悩が表現されているなどの魅力がるのも特徴です。

今回の記事を、読書ライフを満喫する参考にしてください。

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