「読書はメリットしかない?」「メリットを知ってから読書に取り組みたい」と考えている方もいるでしょう。

毎日なんとなく読書しているけど、メリットなんてそもそもあるの…か…?
結論、読書には「知識や教養を得られる」「ストレス解消になる」など15個のメリットが考えられます。
そこで今回の記事では、「読書はメリットしかない?」をテーマに効果15選を紹介します。読書のデメリット3選&解決策も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 読書のメリット・効果15選として、「集中力が上がる」「想像力が豊かになる」などを紹介します。
- 視力低下のリスク→解決策:明るさを確保するなど、読書のデメリット3選&解決策を解説します。
- 読書のメリット・デメリットに関するよくある質問をお伝えします。
読書はメリットしかない?効果15選

「読書はメリットしかない?」と疑問をお持ちの方に向けて、以下の読書の効果15選を紹介します。
- 知識や教養を得られる
- 語彙力の向上につながる
- 文章力・表現力アップを期待できる
- 集中力が上がる
- 想像力が豊かになる
- 思考力が高まる
- 多様な価値観に出会い、視野が広がる
- 興味の幅が広がる
- コミュニケーション力が向上する
- 会話のネタにしやすい
- 新しいアイデアを得られる
- 正しい知識を得られる
- ストレス解消になる
- 継続する習慣が身につく
- 時間を有効活用できる
なんとなく読書のメリットを知っている方も、これから読書をする習慣をつけるためにメリットを知りたい方も参考にしてください。
メリット・効果①知識や教養を得られる
読書をする最大のメリットとして、知識や教養を得られる点が挙げられます。
教養
幅広い知識や経験の獲得により培われた心の豊かさや理解力のこと
本には以下のようなジャンルがあり、どのような本を読んでも基本的には知識や教養を身につけられるといえます。
- 小説(歴史小説・推理小説・SF)
- 実用書(料理・家計・健康)
- ビジネス書(自己啓発・経済・金融)
- 専門書(美術・技術・歴史) など
「知識の習得」と聞くとビジネス書や実用書のイメージがありますが、小説やエッセイでも知識の獲得や思考力の向上に役立ちます。

普段は純文学や海外文学しか読みませんが、知らないことはたくさんあって勉強になる…!
メリット・効果②語彙力の向上につながる
読書するなかで、「知らない言葉を調べる」という作業は欠かせません。
本を読み続けることにより語彙力の向上につながり、以下のようなメリットを生みます。
- 自分の考えと近い言葉を選び、的確に意見を伝えられる
- 年代や立場を問わず、相手の言葉を理解しやすくなる
- コミュニケーションで誤解が生まれるリスクが減る
ただし、ただ単に本を読むだけではボキャブラリーは増えず、分からない言葉はすぐ調べるという習慣を身につけることが大切です。

スマホも便利ですが(つい動画を見てしまうため)、やはり大人も子どもも辞書が必携です。
メリット・効果③文章力・表現力アップを期待できる
本を読む際はありとあらゆる文章に触れるため、文章力・表現力アップを期待できるのが魅力です。
たとえば、明治・大正・昭和初期に近代文学の名著は、美しい文章で描かれている作品も多く、多彩な表現に刺激を受けられます。
また、前の章で解説したように、読書によってボキャブラリーが増えると、さまざまな言い回しを覚えるため、表現力の向上に役立ちます。
【関連記事】純文学の作家&有名作品一覧【一度は読んでおきたい近代文学】美しい文章の例や選び方も紹介

文章力が高まれば、学校や職場でも役立つ…はず!
メリット・効果④集中力が上がる
読書では本の内容に長い時間向き合い続けるため、集中力の向上につながります。
また、本のなかの情景を頭で展開しながら読むには、かなりの集中力が必要です。日頃から読書をすることで、一定時間集中するトレーニングができるでしょう。
個人的には、ゲームをしながら勉強をしていた生粋の「ながら族」でしたが、読書だけは唯一”ながら”ができず、集中できる環境で取り組んでいます。

私がここぞという仕事を集中して取り組めるのは、もしかしたら読書のおかげなのかも。
メリット・効果⑤想像力が豊かになる
読書では以下のようなことをイメージしながら読む傾向にあるため、想像力が豊かになるきっかけとなります。
- 描かれている世界・時代の情景
- 登場人物の姿・特徴
- 登場人物が立体的に動く様子
また、読書をしながら登場人物の心の機微を思い描くことも、想像力アップにつながる理由の1つです。加えて、このようなプロセスは共感力の育成にも役立ちます。
メリット・効果⑥思考力が高まる
読書の過程で語彙力が向上したり、新しい知識を得たりすることで、思考力が高まるというメリットがあります。
これは、豊富なボキャブラリーや知識により、同じ事柄でも多面的に考えられるようになるからです。
また、「登場人物はどうしてこのように考えたのか?」「なぜこのような行動をしたか?」など疑問を持ちながら、能動的に読書をすることにより思考力が深まります。

純文学を読んでいると「作者はなぜこんな物語を書いたのか」を毎度考えずにはいられない…!
メリット・効果⑦多様な価値観に出会い、視野が広がる
本を読む過程で以下の要素に触れると、さまざまな価値観に出会う機会となり、視野を広げられるのがメリットです。
- 作者の考え
- 登場人物の感情
- 異なる時代・国の文化
また、上記のような要素から、自身の考え方を見つめ直したり、異なる意見や文化を受け入れたりすることで多様性が育まれます。
メリット・効果⑧興味の幅が広がる
読書のメリットには、興味の幅が広がる点も外せません。読書によって興味の幅が広がる要因は、以下のとおりです。
- 作品に登場する文化について調べる
- 引用・セリフ・ストーリーの元ネタをたどる
- 作中で言及された作品や作者の本を読んでみる
継続して読書をしていると、上記のような行動から次の本の選書に困らないほど読むべき作品に広がりが出ます。

そして、映画や音楽にも広がりが出たりする…おそるべし読書!
メリット・効果⑨コミュニケーション力が向上する
読書によって以下のスキルが高まると、コミュニケーション力の向上に役立ちます。
- 語彙力・表現力:さまざまな表現で的確に意思を伝えられる
- 想像力・共感力:相手の立場や考えを想像しながら会話ができる
たとえば、上記の能力があれば、状況や相手の立場を踏まえ、適切な言葉を使って意思疎通ができるため、認識のズレや伝達不足を避けられます。
コミュニケーション力は日常生活はもちろん、ビジネスシーンにおいても円滑に物事を進めるために欠かせない能力です。
メリット・効果⑩会話のネタにしやすい
現在読んでいる本や過去読んでいた本の内容は会話のネタにしやすく、コミュニケーションが弾むきっかけになります。
また、話し相手が読書好きであれば、幅広い話題に対応したり、感想を共有したりすることも可能。
とくに映像化された原作や文学賞を受賞した本を読んでいるケースでは、相手の興味に比較的関係なく話題にできます。

そして、自分と同じ傾向で本を読んでいる人を見つけると、とんでもなく盛り上がる…!
メリット・効果⑪新しいアイデアを得られる
読書において新しい知識や価値観に出会ったり、他者の視点をイメージしたりすることで、新しいアイデアを得られる可能性があります。
ただし、漫然と読書をしていても内容を忘れてしまうため、アイデアを思いつくにはノートやスマホなどにメモしておき、振り返ることが大切です。

読書で気になる表現やフレーズはメモっている派。
メリット・効果⑫正しい知識を得られる
ネットの情報やAI生成の情報とは異なり、本の内容はそれぞれの分野の専門家がまとめているため、正しい知識を得られるのがメリットです。
AI生成の情報は便利ではあるものの、現状ではまだ不確かな部分が多く、自身で情報の正確性を確認する手間がかかります。
とくに資格対策や法令に関連する本などは、専門家が執筆した本から情報を得ると安心です。
メリット・効果⑬ストレス解消になる
読書をしている最中は文章から頭のなかで本の情景を思い浮かべることに使われているため、余計なことを考えら得ない状態です。
つまり、読書をしている時間は日常のあれこれから解放されやすく、ストレス解消につながります。
毎日読書することが、意外とストレスフリーへの近道なのかもしれません。

さまざまな方法でストレス解消しようと思いましたが、ふとした瞬間に仕事が浮かんでくるため、結局読書がストレス発散に最適だと痛感。
メリット・効果⑭継続する習慣が身につく
読書のメリットには、毎日読むことで継続する習慣が身につく点が考えられます。
読了すると達成感があり小さな成功体験を重ねているせいか、毎日少しずつ取り組むことに抵抗感がありません。
資格などの勉強しようと思うとき、なにかの習慣を身につけたいときに、この継続する力が役立ちます。
【関連記事】読書を習慣化する方法やメリットを解説!気になるみんなの読書量についても紹介

仕事が忙しいと1日1ページの日ももちろんある、しかし、継続は力なり。
メリット・効果⑮時間を有効活用できる
なんとなくスマホをいじりがちな就寝前や移動中にも読書に取り組めば、時間を有効活用できます。
また、ちょっとした時間を読書に当てることで、「なんで1時間もくスマホを眺めていたんだ…!」という謎の後悔を避けられます。

スマホの「スクリーンタイム」から1日の平均使用時間見ると震えます、あの時間で本を読めたら…!
読書のデメリット3選&解決策

読書のデメリット3選&解決策は、以下の3つです。
- お金がかかる【解決策:予算を決める・古本を活用する】
- 視力が低下する可能性がある【解決策:休憩を入れる・明るさを確保する】
- 収納スペースが必要になる【解決策:電子書籍で読む・定期的に断捨離する】
読書を習慣化してから後悔を感じないためにも、メリットだけではなくデメリットも踏まえておきましょう。
お金がかかる【解決策:予算を決める】
新品・中古・デジタルに関わらず購入する必要があり、中古であっても最低でも1冊100円〜はかかります。
たとえば、500円の文庫を毎週1冊読んだとすると、年間で26,000円(500円×52週)の費用が必要です。
微々たる本代であったとしても、塵も積もれば山となってコストがかさむケースがあります。
【解決策】予算を決める・古本を活用する
本の購入費用を抑えながら読書を楽しむためにも、月間や年間の本にかける予算を決めたり、比較的安く購入できる古本を活用したりしましょう。
【関連記事】文庫本の平均価格はどれくらい?高くなってる?値段の推移や原因を解説!
視力が低下する可能性がある【解決策:休憩を入れる・明るさを確保する】
読書など近くのものを見続けると目が近くを見るように順応してしまうため、近視が進むとされています。
そのほかにも、姿勢が悪いと視力の左右差が生まれたり、暗いところで読むと目が疲れたりする原因となるので注意しましょう。
【解決策】休憩を入れる・明るさを確保する
読書において目の負担を軽減するには、以下のような対策を講じることが重要です。
・長時間読書をするときには1時間に1回程度休憩を入れる
・部屋の明るさを十分に確保して読む
・背筋を伸ばして正しい姿勢で読む
【関連記事】読書の明るさはどれくらいが最適?ブックライトの選び方や実際の使用感を紹介
収納スペースが必要になる【解決策:電子書籍で読む・定期的に断捨離する】
購入した分だけ本が増えていくので、収納スペースが必要になるのがネックです。
個人的にも1人暮らしを始めた当初は「本棚を持たない生活をする」が目標だったものの、現在本棚は3つ目が満杯になろうとしており、4つ目を検討している段階に突入しています。
引越しも大変です、本当に。
【解決策】電子書籍で読む・定期的に断捨離する
収納スペースを増やしたくない場合は、電子書籍で読書をしましょう。また、実物の本で読むなら、大掃除のタイミングなどで定期的に断捨離することをおすすめします。
【関連記事】文庫本を処分するおすすめの方法とは?高く売るコツや大量の場合はどうするかも紹介
読書のメリット・デメリットに関するQ&A

最後に、読書のメリット・デメリットに関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。
月何冊読むべき?
本を月何冊読むべきかは、読書の目標や考え方によって異なります。なお、文化庁の2023年度の「国語に関する世論調査」によると、1ヶ月に読む本の冊数の割合は以下のとおりです。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 月7冊以上読む人 | 1.8% |
| 月5〜6冊読む人 | 1.5% |
| 月3〜4冊読む人 | 6% |
| 月1〜2冊読む人 | 27.6% |
| 読まない人 | 62.6% |
「読まない人」を除いて考えると、全体の約3割を占める「月1〜2冊読む人」がボリュームゾーンだといえます。
【関連記事】読書家あるある12選!本の虫と呼ばれる人は何冊読んでる?定義や特徴も解説
大人や子どもが読書をするメリットは?
大人や子どもが読書をするメリットは、「多様な価値観に出会い、視野が広がる」など、「読書はメリットしかない?効果15選」の章で解説した内容と同様です。
1つでもメリットだと感じたら、継続的に読書に取り組みましょう。
まとめ

読書のメリットを、おさらいしましょう。
- 知識や教養を得られる
- 語彙力の向上につながる
- 文章力・表現力アップを期待できる
- 集中力が上がる
- 想像力が豊かになる
- 思考力が高まる
- 多様な価値観に出会い、視野が広がる
- 興味の幅が広がる
- コミュニケーション力が向上する
- 会話のネタにしやすい
- 新しいアイデアを得られる
- 正しい知識を得られる
- ストレス解消になる
- 継続する習慣が身につく
- 時間を有効活用できる
一方で、読書には「時間とお金がかかる」などのデメリットもあるので、やり過ぎには十分注意しましょう。今回の記事を、読書ライフを楽しむ参考にしてください。



コメント