文学や推理小説、自己啓発など本の種類はさまざまですが、読書家には共通点があるはずです。
思わず共感してしまう「読書家あるある」って何だろう。
読書家のあるあるは、「没頭して時間を忘れる」など少なくとも7つ考えられます。周囲に読書している人がいないと、なかなか共通点を探すのが難しいもの。
私は年がら年中文学ばかり読んでいますが、そんな稀有な友人はたった2名…あるあるが足りない。
しかし、共通点を調べてみると「やっぱり本が好きな人って面白い」と感激。
今回の記事では読書家のあるあるを7つ紹介し、本の虫と呼ばれる人の特徴や定義を解説します。
読書が好きという方は、ぜひチェックしてみてください。
読書家あるある7選!気づけばみんな時間を忘れて読んでいる
読書家あるあるは、以下の7つです。
1つでも当てはまれば、あなたも立派な読書家と言えるでしょう。
読書家あるあるの内容について、自己体験を踏まえながら詳しく解説します。
没頭して時間を忘れてしまう!徹夜なんてお手のもの
読書家あるある1つ目は「没頭して時間を忘れてしまう」ところでです。
「結末は明日までとっておこう」ができないのが、読書家あるあるではないでしょうか。
つい夢中になると1時間、2時間、徹夜なんてことも!
文学を読んでいると大抵つまらないことが多いですが、あるページから突然面白くなることもよくあります。
夏目漱石の「それから」を読んでいたとき、真ん中までつまらな過ぎて1日1ページの亀のような速度でしたが、後半から畳み掛ける面白さで徹夜で読んだことを覚えています。
夢中になっていると時間が短く感じる原因には諸説あるようですが、時間の流れに注意がいかないからだと言われています。
読書は音楽や映画と違って自分の頭の中に描写するために集中しているので、時間を忘れるのも納得です。
「暗い場所でも気にせず読書に没頭してしまう」といった場合には、読書灯・ブックライトで明るさを確保しましょう。
▼読書に必要な明るさやおすすめのブックライトについてまとめた記事は、こちら。
収入が書籍代に消えていく!積読はあればあるほど良い
読書家あるある2つ目は「収入代が書籍代に消えていく」ところです。
読む分だけ購入すればいいのに、興味のあるものは買わずにいられないのが読書家の本能。
月末にカードの請求を見て「こんなにAmazonで本買ったかな?」というのを毎月繰り返すのです。
そして積読の高さはプレッシャーの高さに比例して、読もうという気にさせてくれます。
私の積読はドストエフスキー+大岡昇平+バルザック+坂口安吾となかなか進む予感がありません。
洋服やお化粧は人並みなら割と何でもいいのですが、本となるとある程度の予算をかけても良いと思ってしまいます。
たとえ作品の内容が結果つまらなかったとしても、無駄遣いしたとは感じないところが不思議です。
▼積読についてまとめた記事は、こちら。
本屋と古書店が異常に好き!何なら暮らせると思っている
読書家あるある3つ目は「本屋と古書店が異常に好き」なところです。
休日に本屋のハシゴしたり、古書店目的で遠出したりするのも当たり前でしょう。
図書館ほど静か過ぎない本屋、時間が止まったような古書店は非常に居心地が良いものです。
海外の図書館・本屋もデザイン性が高くていつ見てもヨダレものです。
本が並べてある空間が好きなのはもちろん、大きな本屋の品揃えをチェックすることにも楽しさを覚えます。
東京の紀伊国屋書店に行ったとき、夏目漱石の文庫に欠けがなく揃っている姿はとても清々しい気持ちになりました。
本屋に行って「はぁ〜〜〜!」という気分を味わいたい自分もいます。
出版社に変なこだわりがある!文学を読むならなぜか新潮文庫
読書家あるある4つ目は「出版社に変なこだわりがある」ところです。
出版社ごとに書体、級数、紙の厚さ・色に違いがあるので、出版社を変えると物語の雰囲気が異なるように感じます。
こだわりは人それぞれですが、私は文学を読むなら新潮文庫、ファンタジーを読むなら角川文庫、哲学や気難しい本ならちくま文庫、全集や雰囲気を楽しむならハードカバー。
また、出版社に対するイメージやこだわりは、経験や習慣がものを言う場合も多々あるでしょう。
世代的にラノベ全盛期前のスニーカー文庫をよく読んでいたので、角川で読むとファンタジー臭が自然と感じます。
そういった変なこだわりを持ってこそ読書家だと言えるのかもしれません。
▼文庫レーベルについてまとめた記事は、こちら。
実生活に役立てようなんて1ミリも考えてない!知的欲求が正義
読書家あるある5つ目は「実生活に役立てるつもりはない」とことです。
料理本や自己啓発本については直接役立つ可能性がありますが、文学や小説の物語については実生活に役立たないことこの上なしです。
特に文学を読むようになって実生活に役立つ知識を得たことはほぼないと思います。
「知りたい」とか「とにかく気になる」という説明できない知的欲求を満たしたいだけで、生活に役立つ場面が一生のうちで1回あれば御の字でしょう。
知的欲求とは費用対効果とは関係ないので、読書家に「これだけ本を読むとこんな効果がある」ということはあまり意味がないことです。
私は基本的にバッドエンドが好きなので、読んで幸福感すら得られません。
しかし知的欲求には逆らえないので、ひたすら読み続ける日々です。
▼バッドエンドの文学に関する魅力とおすすめ作品を紹介した記事は、こちら。
映像化したドラマなどは鑑賞するか一旦悩む!見ない場合も
読書家あるある6つ目は「映像化したドラマなどは鑑賞するか一旦悩む」点。
自身の中に明確なイメージができているため、実写化やアニメ化と聞くと一瞬嬉しい気持ちはあるものの、結局見ないこともしばしばです。
特にキャストや声優が発表になり、特報を見た時点で「想像したものと全然違うから見に行かないかな…」と判断する方も多いでしょう。
ただし、信用している映画マニアやSNSでフォローしてる方が「良かった!」と発信していると無性に気になり、「見ないぞ!」と思いながら調べてしまうのもあるあるの1つだといえます。
落胆して劇場から出ていく私をこんなにリアルに想像できること、ある?
同じ本を2冊購入しがち!確か持ってないという謎の自信
読書家あるある7つ目は、「同じ本を2冊購入しがち」な点。
頻繁に本棚を眺めたり、定期的に積読エリアを整理したりしているはずなのに、なぜか同じ本が2冊以上あります。
出先やSNSで気になる本を見かけると、「確か持ってない(謎の自信)。とありあえず、買っておこう」と購入。
本棚に入れる時点で気づくものの、後悔がないのもあるあるなのかもしれません。
また、他社と比較したいために、同じ本が2冊以上あるパターンも。
私の本棚には、夏目漱石の「こころ」は新潮文庫・角川文庫・集英社文庫など、5冊程度あります。
▼夏目漱石についてまとめた記事は、こちら。
読書家とは何冊くらい読んでいる人のことを言う?冊数は関係ない
読書家を定義する場合は、習慣と冊数の2パターンで定義できます。
本の難しさやページ数は多種多様なので、毎日読書していれば読書家と言えるでしょう。
統計を参考に冊数で目安をつけるとすると、1ヶ月に5冊以上です。
読書家の定義について、統計情報を踏まえながら解説します。
毎日読書していれば読書家!難しさやページ数は本によって違う
読書家とは読む冊数に関係なく、毎日読書する人のことを言います。
100ページでも600ページでも同じ1冊で、読了するのにかかる時間には大きな差があるでしょう。
起承転結がはっきりして読みやすいものから、論文に近く読むのに時間がかかるものまでさまざまです。
同じ期間に読みやすい本を10冊読んだ人と、難しい本を1冊読んだ人を同じものさしで測れません。
かく言う私も冊数は読めない派で先日までカフカを読んでいましたが、面白さが分かるまでは1日10ページが限界でした。
とりあえず毎日読むことが大切なので、数ページでもいいので継続して読むようにしています。
読書家と呼べる目安は月5冊!1ヶ月に1冊も読まない成人が約半数
読書家を冊数で判断するのであれば、月5冊以上読書している人と言えるでしょう。
文科省の「国語に関する世論調査(平成30年度)」によれば、以下のような結果となっています。
引用元:文化庁|平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
つまり月5冊以上読む人は上位10%にあたるので、統計から言えば十分読書家と言える結果です。
約半数が1冊も読まないという衝撃の結果になっており、読む人と読まない人の二極化が進んでいる可能性があります。
私も20代前半はマンガは読んでも本を読まない生活をしていたため、人のことは言えません。
大学生の頃にもっと本を読めば良かったと心から悔やみつつ、若い頃は読書は退屈なものだと思っていました。
老後ゆっくり本を読めばいいと思っている人もいるかもしれませんが、諸先輩方の話を聞いていると老眼になってからだとさらに面倒になるとのことで、若い頃から読書の習慣を身につけるのがおすすめです。
▼読書習慣についてまとめた記事は、こちら。
読書家の特徴とは?好奇心が強くてスキマ時間活用上手
読書家の特徴は好奇心が強い、スキマ時間を活用するのが上手いなど5つあります。
基本的に興味がなければ読書しようと思わないので、ベースには好奇心旺盛という特徴があるかもしれません。
読書家には、以下のような特徴が考えられます。
毎日本を読む継続力があり、厚い本を最後まで読む忍耐力があるにも関わらず、読書以外で力を発揮できないのは私だけでしょうか。
読書に向けるエネルギーを仕事や恋愛に向けられたらという課題は一生続きそうです。
1つでも当てはまれば読書家の素質ありです。どんどん積読を増やしましょう!
まとめ
読書家の独特あるあるを、おさらいしましょう。
- 没頭して時間を忘れてしまう
- 収入が書籍代に消えていく
- 本屋と古書店が異常に好き
- 出版社に変なこだわりがある
- 知的欲求が正義
- 映像化したドラマなどは鑑賞するか一旦悩む
- 同じ本を2冊購入しがち
あるあるを聞くと「私だけじゃないんだ!」と力強い気持ちになりますね。
趣味の多様化により読書時間は年々減る傾向にありますが、思わぬ新しい出会いが多いので好奇心の強い方におすすめの習慣です。
今回は読書家のあるあるや読書家の定義・特徴を解説しました。「読書家について知りたい」と感じたら、ぜひ参考にしてください。
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