「映画鑑賞が趣味はどれくらい見るの?」「どこからなら趣味って言っていいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
動画配信が当たり前となった今では本当に境界線が分からない。
結論、好きであれば趣味だと胸を張って言えますが、本数で表すとしたら映画を鑑賞する方法によって異なります。
本数ではない部分はあるものの、「自分ではたくさん見てるつもりで人に伝えたら恥ずかしい思いをした」などは避けたいもの。
そこで今回は、映画館タイプ・動画配信タイプなど種類別にどれくらいの映画を見たら趣味だと言えるか解説します。
映画鑑賞を趣味にするメリットや、就活の面接で言う場合の対策についても紹介するで、参考にしてください。
映画鑑賞が趣味はどれくらい見る?タイプ別に解説
映画鑑賞が趣味の場合にはどれくらいの本数を見るか、以下のタイプ別に紹介します。
自身が当てはまるタイプを考えながら、チェックしてみてください。
映画館タイプ
映画館タイプが映画鑑賞を趣味だと言える本数の基準値は、年間12本以上すなわち月1本以上だと考えられます。
NTTコムリサーチ「第8回「映画館での映画鑑賞」に関する調査」(10~70代の男女3,278名が対象)によると、映画館での年間鑑賞本数の統計は以下の通りです。
年 | 1本のみ | 2〜4本 | 5〜11本 | 12本以上 |
---|---|---|---|---|
2019 | 26.5% | 43% | 21.3% | 9.2% |
2016 | 24.6% | 47.5% | 20.1% | 7.9% |
2013 | 26.9% | 45% | 22.1% | 6% |
年間で12本以上鑑賞する割合は全体の10%未満となっており、統計上では上位かつ少数派に位置しています。
月10本など、より多くの本数を鑑賞している方からすると物足りなく感じる可能性がありますが、数値から判断すると月1本以上だといえるでしょう。
▼映画館についてまとめた記事は、こちら。
動画配信タイプ
動画配信タイプが映画鑑賞を趣味だと言える本数の基準値は、年間37本以上つまり月3本以上だと考えられます。
ジェイアール東日本企画の調査(18~79歳の男女1,200名が対象)によると、テレビ・動画配信サービスなどでの年間鑑賞本数の統計は以下の通りです。
なお、映画関与度を「好き」と回答した方の割合を抜粋しています。
本数 | 割合 |
---|---|
鑑賞しない | 8.4% |
1〜3本 | 14.1% |
4〜5本 | 12.9% |
6〜11本 | 17.3% |
12〜23本 | 15.9% |
24本以上 | 31.4% |
平均 | 37本 |
映画を「好き」だと捉えている方では、年間24本以上鑑賞している割合が最も多く、平均本数は37本でした。
つまり、統計上は動画配信で映画を平均値である年間37本以上鑑賞していれば、「映画鑑賞が趣味」といえる範囲でしょう。
▼動画配信サービスについてまとめた記事は、こちら。
文句なしタイプ
文句なしタイプは統計上の数値をすべてクリアしている方、すなわち「映画館に月1回以上足を運び、動画配信サービスなどで月3本以上の映画を鑑賞する方」です。
映画館で年間12本以上、動画配信で37本以上となるので、年間約50本以上の映画を鑑賞する方は「映画鑑賞が趣味です」と胸を張って言えるのではないでしょうか。
また、株式会社プラネットの調査でも、視聴形態を問わずに年間50本以上見る割合は5%と少ない結果となっています。
年間50本で趣味だと?片腹痛いわぁ!という声がどこからともなく聞こえそうです、ハイ。
こればかりは受け手側の鑑賞状況によって、趣味の捉え方が異なるとしか言いようがありません。
個人的にも映画館とは別に年間100〜200本程度は動画配信で映画を鑑賞するので、年間50本だと「ちょっと少ないかも」と思ってしまうのも事実。
ただし、年間で1本も映画を鑑賞しない方もいることを考慮して、全体的な統計から考えると年間50本が目安のラインになるのではないかと考えられます。
参考元:株式会社プラネット|映画「自宅で見たい」が4割超~動画配信サービス時代、映画との付き合い方は?~
にわかタイプ
にわかタイプは、文句なしタイプとは反対に数値を大きく下回る場合です。
にわかタイプの特徴の例は、例えば以下の通り。
- 年間1本も映画を鑑賞しない
- 半年に1回も映画館へ足を運ばない
- 動画配信サービスで映画をほぼ見ない
上記は極端な例となりますが、動画配信サービスは比較的あるあるで、気づくと見やすいテレビドラマやアニメばかり見ているケースがあります。
年間49本だったら趣味じゃないの?という声がどこからともなく聞こえそうです、えぇ。
今回紹介してきた数値はあくまで統計上の目安となるため、1本足りないから趣味と言えないという訳ではありません。
そもそも、「趣味とは本数ではない」という意見もあり、次の章で詳しく解説します。
▼映画関連のその他の記事は、こちら。
映画鑑賞が趣味は本数じゃない?好きならもちろんだけど…
「映画鑑賞が趣味は本数じゃない」との意見もネット上で見受けられますが、まず趣味の定義を確認しましょう。
コトバンクのデジタル大辞泉によると、趣味の定義は以下の通りです。
仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。
コトバンク
辞書などで定義された内容によると、たとえ年間の鑑賞本数が1本でも、楽しみとしていれば趣味という扱いになります。
ただし、やはり継続性や優先順位が低い事柄は趣味として主張するのは、自身は良くても他者からの信憑性は薄いでしょう。
さらに、映画鑑賞は比較的誰でもできる上に、映画館に行かなくても成立するため、「趣味と扱うのは難しい」との意見もあります。
積極的に鑑賞していたり、監督・スタッフなどに詳しかったりするなど、明らかに日常生活に不必要なレベルで鑑賞している層もいるので、十分趣味として確立されている分野だと考えられます。
人間観察や料理などを趣味にしている方もいますし、胸を張りましょう。
無駄じゃない!映画鑑賞を趣味にするメリット
映画鑑賞を趣味にするメリットは、以下の通りです。
映画鑑賞をこれから趣味にしたいという方や、改めて映画鑑賞の趣味の良さを知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
知識が増える
サスペンス・ドキュメンタリー・恋愛など、さまざまな種類の映画を鑑賞することで、知識が増えていくのがメリットです。
映画から得られる知識の例は、以下の通り。
- 実際の出来事・過去の事件
- 海外の風習・生活様式・マナーの違い
- 仕事の種類・内容
個人的に最近1番勉強になったのは、映画に登場するお酒です。
「洋画のイケメンと美女がよく飲むマティーニって何?」と思って飲食関係の方から話を聞いて、007など映画にまつわるお酒の話をいろいろと教えてもらいました。
また、SF映画などで見たテクノロジーに近いものが実現している場合があるのも面白いポイント。
1993年公開の劇場版パトレイバー2で、冒頭に野明と遊馬がギアをつけて動作シミュレーションをした後に「背中や腹の下に目がついてるみたいで気持ち悪い」というセリフがあります。
2023年にVRを購入した知り合いに感想を聞いたら、全く同じことを言っていて本当に震えました。
早くメン・イン・ブラックの「ピカッ」も発明されないかな。
ストレス発散につながる
映画においてさまざまな登場人物やストーリーに触れて共感・感動することで、リフレッシュできるためストレス発散につながります。
また、人によっては、激しいアクションやスリリングな展開を見たり、恋愛物語でたくさんの涙を流したりして、「スッキリした」と感じる場合も。
さらに、物語に関係なく日常のモヤモヤやイライラを忘れて2時間程度を映画鑑賞に集中することで、気分転換になるケースもあります。
スマホなどが気になってなかなか映画を集中して見れないといった場合には、スマホを機内モードなど通知が来ない状態にして鑑賞するのがおすすめです。
新しい音楽に出会える
劇中で使われている楽曲やBGM、OP・EDの曲など、新しい音楽に出会えるのも映画鑑賞の魅力。
映画で知ったアーティストのCDやサントラを購入して、車や自宅で聞くのも楽しいでしょう。
また、音楽演出に優れた監督を知ると、そこから鑑賞したい作品が増えていくのも楽しみの1つです。
個人的には、最近だとエドガー・ライト作品はついサントラを探してしまいます。
2017年公開の「ベイビー・ドライバー」。もはや私の中で長距離ドライブの相棒と言っても過言ではない楽曲集。
続いて、2021年公開の「ラストナイト・イン・ソーホー」。心の底からサントラCDが欲しかったのですが、LPとストーリーミングしかなく、泣く泣く断念しました。
音楽だけではなく、カメラワークや衣装、デザインセンスに優れた作品を鑑賞すると、新しい表現に触れられるのもメリットです。
興味の幅が広がる
ある作品を鑑賞することで、「この監督の違う作品を見よう」「同じジャンルを深めてみよう」など好奇心が刺激されて、興味の幅が広がります。
また、作品だけではなく、劇中で登場する音楽・料理・土地(国)・原作など、映画に関連する事柄に対しても関心が高まるのも魅力。
興味ある分野を新しく自身の力で見つけるのは難しいものがありますが、映画鑑賞を通して自然と開拓することが可能です。
さらに、英語や韓国語などの多言語に興味を持つきっかけになりやすいでしょう。
私はほとんど英語を理解できませんが、気になる表現があれば英語字幕で確認して言い回しなどをチェックします。
映画鑑賞が趣味の人のイメージは?
「映画鑑賞が趣味です」と話した場合に、相手が受け取るイメージについて、以下のパターンに分けて解説します。
「どんなイメージを持たれるのか気になる」という方は、参考にしてください。
聞いた相手が映画に興味のない場合
年間に鑑賞する本数にもよりますが、聞いた相手が映画に興味のない場合は、無趣味に近いイメージを持たれるでしょう。
テレビはもちろん、動画配信サービスなどで気軽に映画鑑賞ができる世の中であり、「旅行」や「スポーツ」などに比べると特別感はありません。
また、「旅行」や「スポーツ」からは「アクティブ」という印象を受けますが、「映画鑑賞」と聞いてもなかなか明確なイメージを持つのも難しいものです。
私の趣味は「読書と映画」。たいてい相手は「ふーーーん。」で終了します。
聞いた相手が映画に興味のある場合
聞いた相手が映画に興味のある場合には、特定の印象を持たれるというよりは「この人はどのジャンルを、どれくらい見るレベルの人だろうか」と思われるでしょう。
「映画鑑賞が趣味」と一口に言っても、映画はアニメ・実写・ドキュメンタリーなどさまざまなジャンルがあり、同じ趣味であっても話が合うとは限りません。
また、映画鑑賞という趣味は非常に複雑で、ジャンルとは別に鑑賞する視点は人それぞれ。
脚本や内容を楽しんでいる人もいれば、声優を含めたキャスト・制作サイドで鑑賞している人もいます。
相手が映画に詳しければ詳しい程、「好きなジャンルや鑑賞の仕方を聞いてみたい」と考えるでしょう。
まとめ
映画鑑賞が趣味はどれくらい見るのかをデータで判断する場合には、以下の数値を目安にするのがおすすめです。
- 映画館タイプ:年間12本以上
- 動画配信タイプ:年間37本以上
- 文句なしタイプ:映画館で年間12本以上、動画配信で年間37本以上
また、映画鑑賞を趣味とすることで、知識が増えたり、ストレス発散につながったりするメリットがあります。
「映画鑑賞が趣味」と話す場合の印象は、相手の映画に対する興味・関心度によって異なるので注意が必要です。
今回の記事を、映画ライフを満喫する参考にしてください。
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