古本のパラフィン紙とは?グラシン紙との違いやどこで売っているかも解説

古本のパラフィン紙とは?グラシン紙との違いやどこで売っているかも解説 古本あれこれ

中古で本を購入した際に、「古本にかかっているパラフィン紙とは何?」と疑問に思う方もいるでしょう。

オブラート感がある、あの紙のことです。

結論、パラフィン紙とはグラシン紙などの紙に溶かしたパラフィン蝋(ろう)を浸透させた半透明の紙のことです。

パラフィン紙について知っておけば、古本がもっと楽しくなること間違いなし。

そこで今回は、古本のパラフィン紙の特徴やグラシン紙の違いを解説します。

古本のパラフィン紙やグラシン紙の魅力についても紹介するので、参考にしてください。

古本のパラフィン紙とは?

古本のパラフィン紙とは?

古本についているパラフィン紙とは、グラシン紙などの紙に溶かしたパラフィン蝋(ろう)を浸透させた半透明の紙のことで、「蝋引き紙」「蝋紙」「ワックスペーパー」と呼ばれるケースもあります。

パラフィン紙は、以下の特性を持っています。

パラフィン紙の特性
  • 耐水性
  • 耐油性
  • 防湿性
  • 光沢性
  • 透明性
  • 強度(紙の強度が上がっている)

つまり、パラフィン紙をかけることで、水・湿気・擦れなど本を劣化させやすい要因から本を保護することが可能です。

半透明であることから表紙が判別でき、何の本か判断できるのもメリット。

古本のパラフィン紙で地模様などが付いているタイプは、珍しいとされているのも特徴です。

また、古本上では、もともと付属したいたパラフィン紙は「元パラ」と呼ばれています。

パラフィン紙は、食品用やラッピング用など幅広い場面で利用されているのもポイントです。

参考元:日本の古本屋|古本用語集 古本

古本のパラフィン紙とグラシン紙の違い

パラフィン紙同様に、ブックカバーとして使用されている「グラシン紙」、その違いはパラフィン蝋(ろう)の浸透の有無です。

グラシン紙とは、細かくしたパルプをローラーで高圧加工した薄い紙で、パラフィン蝋(ろう)での加工はされていません。

高密で光沢性はあるものの、加工がされていない単なる紙なので、耐油性や耐水性はわずかです。

なお、グラシン紙はパラフィン紙の原材料として利用されています。

上記のようにパラフィン紙とグラシン紙は製造方法や耐久性に違いがあるので、注意しましょう。

また、グラシン紙はシリコン加工するとクッキングシートになります。

グラシン紙・パラフィン紙・クッキングシートの特徴の違いは、以下の通りです。

項目グラシン紙パラフィン紙クッキングシート
原材料パルプグラシン紙などグラシン紙
加工なしパラフィン蝋シリコン
特徴紙の密度が高い
加工に向いている
防水性・防湿性・耐油性などが高い熱に強い
蒸気を通すが液体は通しにくい
レンジ・オーブン使用NG基本的にNGOK(条件あり)
主な用途ラッピング
食品の包装
ラッピング
食品の包装
調理

それぞれの紙はアイディア次第でさまざまな使い方が可能で、例えばクッキングシートはアイロンの当て布などにも活用できます。

▼Amazonで中古本を買う際の状態判断や注意点をまとめた記事は、こちら。

古本を包むパラフィン紙やグランシ紙はどこで売ってる?

古本を包むパラフィン紙やグランシ紙はどこで売ってる?

古本を包むパラフィン紙・グラシン紙は、100円均一やAmazonなどの通販サイトで購入可能です。

ただし、一般的にはラッピング用で販売されており、サイズがさまざまななので購入時は本のサイズに合うか注意して購入してください。

文庫本のブックカバーとして買う場合には、21cm×30cm程度のサイズを購入するのがおすすめです。

近いサイズのパラフィン紙とグラシン紙を以下にピックアップしました。


また、タイプによってはクッキングシートもありです。

クッキングシートをブックカバーにした場合
撮影:筆者 レトロ感高まるドストエフスキー「二重人格」

ブラウンカラーでよりレトロ感が増すのがポイントで、何しろ料理にも幅広く使えます(画像の商品は以下の通り)。

既製品のブックカバーも便利ですが、パラフィン紙・グラシン紙・クッキングシートなど、さまざまな紙を活用して試してみてください。

自分に合うブックカバーを探すのも、読書の醍醐味です。

古本のパラフィン紙やグラシン紙の魅力

古本のパラフィン紙やグラシン紙の魅力
撮影:筆者 堪らん古本感。

古本のパラフィン紙やグラシン紙の魅力は、「レトロ感」です。

パラフィン紙などがついた古本を購入すると、「とっても、とっても古本…」と震えが止まりません。

特に文学作品や横溝正史の旧ジャケットがパラフィン紙などに包まれていると、「なんだこの趣深さ」とテンション爆上がりです。

また、新しい本でもパラフィン紙・グラシン紙・クッキングシートをブックカバーにすると、謎にレトロ感が高まります。

個人的にはクッキングシートをはじめとして、紙カバーはお風呂の読書でも利用しています。

▼お風呂での読書についてまとめた記事は、こちら。

まとめ

古本パラフィン紙まとめ

古本についているパラフィン紙とは、グラシン紙などの紙に溶かしたパラフィン蝋(ろう)を浸透させた半透明の紙のことです。

また、同じようにブックカバーとして利用するグラシン紙は、細かくしたパルプをローラーで高圧加工した薄い紙でパラフィン紙とは異なります。

グラシン紙はパラフィン紙の原材料になる紙であり、パラフィン蝋を染み込ませる前の状態です。

古本を包むパラフィン紙・グラシン紙は、100円均一やAmazonなどの通販サイトで購入できるため、自分のお気に入りを見つけましょう。

今回の記事を、読書ライフを満喫する参考にしてください。

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