「読書がつまらない理由とは?」「面白くない本でも読むべき?」とお悩みの方も多いでしょう。

つまらないとモチベーションが続かなくて、本の厚さを眺める日々…。
結論、読書がつまらない理由には「面白い本やジャンルに出会えない」「1冊読み切るのに時間かかる」など主に5つ考えられます。
読書がつまらない理由を把握しておけば、対策を考える際にもスムーズです。
そこで今回は、読書がつまらない理由と対処法を解説します。読書を楽しむのコツや面白くない本でも最後まで読むべきかなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 読書がつまらない理由には「面白い本やジャンルに出会えない」「そもそも活字を読むのが苦手」などがあり、それぞれの対処法を解説します。
- 読書を楽しむためにも、本を読むのを一旦やめて気分転換したり、あらかじめ口コミや評判を確認したりしましょう。
- 「活字や漢字に苦手意識がある」など、読書が苦手な人の特徴を紹介します。
読書がつまらない5つの理由&対処法

読書がつまらない理由&対処法は、以下の5つです。
- 面白い本やジャンルに出会えない
→ 読み放題サービスなどで本を試す - そもそも活字を読むのが苦手
→ 無理のないペースで少しずつ読む - ほかに楽しい趣味がある
→ スキマ時間で読書に取り組む - 1冊読み切るのに時間かかる
→ いきなり難易度の高い本や厚い本に挑戦しない - 読書に集中できない
→ 読書のための環境を整える
それぞれの理由&対処法について解説します。
面白い本やジャンルに出会えない
面白い本や興味のあるジャンルに出会えていない状態だと、読書を「つまらない」と感じがちです。
なんとなく話題の本を読んでいたり、興味に合わない本に取り組んでいたりする場合は、選書方法を考え直しましょう。
【対処法】読み放題サービスなどで本を試す
「興味のある本やジャンルがわからない」といったケースでは、以下のような方法で本を試してみるのがおすすめ◎。
- 図書館でさまざまな本に触れてみる
- 電子書籍の読み放題サービスで多くのジャンルを試す
- 興味のある映画・ドラマの原作本や関連本を読んでみる
やみくもに読書する前に、ご自身の興味を明確にしましょう。
そもそも活字を読むのが苦手
普段から「活字を読むのが苦手」とお考えの場合は、読書をしていると「教科書を読んでいる気分になって、つまらない」という方もいるでしょう。

活字に慣れておらず、本を読むのが辛いと感じるケースも。
また、仕事や学校で見る活字が限界で、さらに読書で活字に触れるのが辛いといった場合もあります。
【対処法】無理のないペースで少しずつ読む
活字に不慣れな方や日頃読む習慣のない方が1日で1冊や100ページ読もうとすると、読書が苦痛になるので、無理のないペースで少しずつ読むことが大切です。
たとえば、最初のうちは1日1ページ目標でも問題ありません。本が面白ければ、おのずと読むペースや量が増えていくでしょう。
個人的にも毎日読書をしていますが、仕事が忙しいときや物語序盤の時期は1日1〜5ページ程度しか読まないケースもあります。
ほかに楽しい趣味がある
ほかに楽しい趣味がある場合、相対的に「読書がつまらない」と感じてしまうのは当然だといえます。
読書以外にも以下のようにさまざまな趣味や娯楽があり、楽しく過ごしたり、時間を潰したりする方法は多種多様です。
- 映画・ドラマ
- アニメ
- スポーツ
- 旅行
- 音楽
- 料理
また、複数の趣味を持っているケースでは趣味に波があり、ある時期において「読書がつまらない」と感じる可能性があります。
【対処法】スキマ時間で読書に取り組む
スキマ時間に少しずつさまざまな本を読むことで、興味を持てる本や面白い本に出会える可能性が高まります。
「メインの趣味があって読書する時間がない」といった場合は、以下のスキマ時間で読書に取り組みましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 入浴時間
- 昼食の前後
- 料理を煮込んでいる時間
- 洗濯機を回す時間
読書は1〜2分あれば1ページ程度は読めるため、毎日のちょっとしたスキマ時間を活用すれば、ほかの趣味と読書の両立が可能です。

私は毎日欠かさず、ドライヤーをかけながら読書します。
1冊読み切るのに時間かかる
読書が「つまらない」と感じるとき、「1冊読み切るのに時間かかる」という点も考えられます。
まとめサイトやウィキペディアを読めば、本の内容を10分かからずに理解できますが、イチから読む場合にはある程度の時間が必要です。
たとえば、200ページの小説を1冊読む時間をシミュレーションしてみると、以下のとおりです。
1ページ読むのに必要な時間 | 総時間 | 読了に必要な期間/1日10分 |
---|---|---|
0.5分 | 100分 | 10日間 |
1分 | 200分 | 20日間 |
1.5分 | 300分 | 30日間 |
2分 | 400分 | 40日間 |
読む本の難易度やページ数にもよりますが、200ページの本を1ページあたり1.5分程度で読む際は、1冊読み切るのに約1ヶ月かかるでしょう。
【対処法】いきなり難易度の高い本や厚い本に挑戦しない
難易度の高い本やページ数の多い本は読み切るのに時間がかかるため、読書がつまらないうちは避けましょう。
たとえば、ドストエフスキーのように上下巻あって難解な海外文学にいきなり挑戦すると、途中で挫折するケースがあります。
最初のうちは200ページくらいの1ヶ月以内に読み切れるボリュームで、面白さがある程度担保されている名作を読むのがおすすめです。

電子書籍は本の厚さを実感しにくく、事前にページ数を確認しておくことが重要です。
読書に集中できない
周囲がうるさかったり、スマホやゲームが気になったりするような環境だと、読書ははかどらないもの。
さまざまなノイズによって物語が思ったように進まないと、読書を「つまらない」と感じてしまうケースがあります。
【対処法】読書のための環境を整える
読書する際は、以下のような工夫を取り入れてなるべく集中できる環境を整えましょう。
- 十分な明るさを確保する
- 静かな場所へ移動する
- イヤホンのノイズキャンセル機能で雑音を軽減する
- スマホをサイレントモードにする
また、読書する場所が暗いと目が疲労する原因となるので、明るさを確保することも重要です。

ブックライトを購入して、寝る前の読書がはかどるようになりました。
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読書を楽しむためのコツ

読書を楽しむためのコツは、以下の通りです。
- 読書を一旦やめて気分転換する
- 口コミや評判を確認する
- 結末をチェックする
- 思い切って売却する
つまらないと感じたままだと読書に対する意欲が低下するので、読書を一旦やめて映画鑑賞や運動などで気分転換するのがおすすめです。また、別の本に切り替えて、気が向いたら再度挑戦するのも有効◎。
もしかしたら結末でどんでん返しや急展開がある可能性もあり、結末を知っても問題なければ口コミ・評判・ネタバレを確認して読みましょう。
「どうしても読む気になれなれい」といった場合には、思い切って売却するのも1つの方法だといえます。
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読書が苦手な人の特徴

読書が苦手な人の特徴は、以下のとおりです。
- 活字や漢字に苦手意識がある
- 国語や現代文などにトラウマがある
- 読書感想文が苦痛だった
- 読書を面白いと感じたことがない
活字や漢字に苦手意識がある人は、長文を読むことに苦痛を感じてしまうケースがあり、読書に対しても苦手意識があるでしょう。
国語や現代文などにトラウマがあったり、読書感想文が苦痛だったりする人は、読書を通して嫌な気持ちを思い出して長続きしない場合も。
また、読書の面白さを実感したことがないと、そもそも本を読む気が起きない可能性があります。

共感しかない…私も全然現代文が得意じゃなくて社会人になるまで読書の面白さが分からなかった…!
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読書をしない人はどれくらいいるか

「読書がつまらなくて、なかなか本が読めない!読書しない私は少数派?」と考える方もいるでしょう。
調査する層にもよりますが、読書をしない人の割合は40%前後です。
読書量に関する2つのデータを紹介します。
1つ目の調査は、オンライン書店「honto」のアンケート調査(20〜40代の男女)です。「月1冊未満」と回答している比率は以下の通りとなります。
年代 | 月1冊未満と回答した割合 |
---|---|
20代 | 44〜49% |
30代 | 34〜44% |
40代 | 38〜44% |
2つ目の調査は、クロス・マーケティングのアンケート調査(20~69歳の男女)です。普段の読書で利用する媒体を調査したところ、以下の通りとなりました。
読書で使う媒体 | 割合 |
---|---|
紙媒体・電子書籍どちらも活用している | 43.2% |
媒体を問わず読書はほとんどしない | 34.9% |
3人に1人は読書をしないため、圧倒的少数とはいえないでしょう。
「読書を楽しめるようになりたい」という場合には、読書がつまらない理由を明確にしてから取り組んでみてください。
面白くない本でも最後まで読むべきか

結論、面白くない本でも以下のような条件の場合は、最後まで読む必要はありません。
- 内容だけではなく作者にも興味がない
- 結末が気にならない
- 読んでいるのが苦痛に感じる
好きな作者であったり、作者の特性を理解したりしている場合には、最後まで読む価値があるでしょう。作者や結末にも興味がなく、読んでいるのが苦痛であれば、違う本に切り替えても問題ありません。
今では好きな作品ですが、高校生の頃にヘッセの「車輪の下」を読んで、面白さが分からずに何度も挫折しました。10年くらい経ち、読書の楽しさに目覚めてから読めるようになったため、時間を空けて再トライする方法もあるといえます。
読書がつまらない場合のQ&A

最後に、読書がつまらない場合に関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。
つまらない本はどうする?
つまらない本は、買取に出して処分する方法があります。
また、そのときの気分に合わない程度であれば、保存しておき、時間が経ってから読むのも選択肢の1つです。
読書は何が楽しい?
読書の楽しさは、個人の価値観によって異なります。
たとえば、新しい知識を習得したり、小説の世界観にひたれたりすることが楽しいと感じる場合があります。
まとめ

読書がつまらない理由&対処法を、おさらいしましょう。
- 面白い本やジャンルに出会えない
→ 読み放題サービスなどで本を試す - そもそも活字を読むのが苦手
→ 無理のないペースで少しずつ読む - ほかに楽しい趣味がある
→ スキマ時間で読書に取り組む - 1冊読み切るのに時間かかる
→ いきなり難易度の高い本や厚い本に挑戦しない - 読書に集中できない
→ 読書のための環境を整える
無理のないペースで少しずつ読む、いきなり難易度の高い本に挑戦しないなどのコツをつかめば、読書を楽しめます。
面白くない本を読んでいて結末が気にならない場合や読むのが苦痛に感じる場合には、最後まで読む必要はないので、無理に読むのはやめましょう。今回の記事を読書ライフを楽しむ参考にしてください。
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