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ドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?5大長編のあらすじも紹介

ドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?5大長編のあらすじも紹介 読んだこれ記録

読書をするなかで、「ドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?」と疑問を感じる方も多いでしょう。

7年越しにドストエフスキー5大長編を読破した、ひろぺすです。

結論、ドストエフスキー作品の読む順番は目的や読書経験によって異なります。5大長編を読破した個人的な経験からいうと、ドストエフスキー作品は「地下室の手記」から読むのがおすすめです。

そこで今回は、ドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?をテーマに解説します。ドストエフスキー作品を読む際のコツも紹介するので、参考にしてください。

POINT
  • ドストエフスキー作品の読む順番は目的や読書経験によって異なるものの、作品全体であれば「地下室の手記」、5大長編なら「罪と罰」からがおすすめです。
  • ドストエフスキーの5大長編である「罪と罰」「白痴」「悪霊」「未成年」「カラマーゾフの兄弟」のあらすじを簡単に解説します。
  • 「人物相関図をつくりながら読み進める」など、ドストエフスキー作品を読む際のコツを紹介します。
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ドストエフスキーとは

ドストエフスキーとは

ドストエフスキー(フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー)は、トルストイなどとともにロシアを代表する作家の一人です。ドストエフスキーの概要をチェックしましょう。

項目内容
誕生〜死没1821〜1881年
活動期間1846〜1880年
デビュー作貧しき人びと(1846年)
主な作品一覧・罪と罰(1866年)
・白痴(1868年)
・悪霊(1871年)
・未成年(1875年)
・カラマーゾフの兄弟(1880年)

上記の代表作として挙げた作品は、まとめて「5大長編」と呼ばれています。

ドストエフスキーの小説は日本だけではなく世界中で読まれており、普遍的で人間社会の真理をついた内容から「現代の預言書」と呼ばれています。

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ドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?

ドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?

ドストエフスキー作品の読む順番は目的や読書経験によって異なり、正解はありません。

今回はドストエフスキー作品の読む順番は?最初に読むならどの作品?をテーマに、以下の点から解説します。

ドストエフスキー作品の読む順番・最初に読む作品
  • 最初に読むなら「地下室の手記」がおすすめ
  • 5大長編なら「罪と罰」から最後は「未成年」で
  • 時系列に読むなら「貧しき人々」から

「どれから読んだらいいかわからない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

最初に読むなら「地下室の手記」がおすすめ

「ドストエフスキーを読むのが初めて」「読書する習慣があまりない」など、最初に読むなら「地下室の手記」がおすすめです。

地下室の手記
地下室にこもって暮らしている自意識過剰な男性が、自身の過去・思想を独白する物語

「地下室の手記」をドストエフスキーの最初に読む作品として推す理由は、以下のとおりです。

最初に読む作品として「地下室の手記」を推す理由
  • 「この作品なくして5大長編の大作は生まれなかったと」といわれる作品で、ドストエフスキー作品を紐解く鍵となる
  • 文庫本ベースで200ページ強と比較的短い(1日7ページ程度読めば1ヶ月で読了できる)
  • ドストエフスキー作品特有の「長い独白」慣れするいい機会となる

「地下室の手記」を読んでおくと、5大長編のなかでよく繰り広げられる数十ページにわたる独白や会話文なしで永遠に続く文章にもめげずに取り組めます。

また、個人的な経験値でいえば、「地下室の手記」が面白かったからこそ5大長編を読破できたともいえます。

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5大長編なら「罪と罰」から最後は「未成年」で

ドストエフスキーの5大長編に取り組むなら、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」からがおすすめです。

これは、感じ方に個人差はありますが、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」は5大長編のなかで圧倒的に面白く、作者を信じるきっかけになり得る作品だからです。

「白痴」「悪霊」「未成年」ももちろん面白いものの、物語が乗ってくるまでに時間がかかる作品もあり、ドストエフスキーへの信頼度がないなかで最後まで読み切るには難しいものがあると感じます。

また、個人の経験値から5大長編の読むおすすめの順番は以下のとおりです。

順番理由
1. 罪と罰思えばちゃんと話の展開があり、5大長編のなかでは読み切りやすい作品である
2. カラマーゾフの兄弟たとえ数月かかっても上巻の「大審問官」まで辿り着ければ、あとは面白すぎて3日で読める
3. 悪霊面白くなるまでの助走が比較的短く、まったく悲劇しかないが話の展開がサクサク進む
4. 白痴小出しの面白さはあるが、7割はつまらないと覚悟して読む必要がある
5. 未成年前半は父と子の会話で振り返るドストエフスキー思想という印象で、他の作品を読んでいるとスムーズ。また、ドストエフスキー作品のなかで難解とされている

ドストエフスキーの長編を読むうえで最も大切なのは「忍耐」と「傾聴」ですが、「白痴」「未成年」あたりはとくに最後まで忍耐力が求められるので、読み慣れた終盤に持ってくるのがベターです。

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時系列に読むなら「貧しき人々」から

ドストエフスキー作品を時系列に読むなら、「貧しき人々」から読みましょう。

貧しき人々
世間から軽蔑されている小役人と薄幸な女性との恋の物語で、往復書簡の形式をとっている

また、ドストエフスキー作品を時系列に並べると、以下のとおりです。

ドストエフスキー作品【時系列順】
  • 貧しき人々(1846年)
  • 二重人格(1846年)
  • 白夜(1848年)
  • ステパンチコヴォ村とその住人たち(1859年)
  • 死の家の記録(1860年)
  • 虐げられた人びと(1861年)
  • 地下室の手記(1864年)
  • 鰐(1865年)
  • 罪と罰(1866年)
  • 賭博者(1866年)
  • 白痴(1868年)
  • 永遠の夫(1870年)
  • 悪霊(1871年)
  • 未成年(1875年)
  • おかしな人間の夢(1877年)
  • カラマーゾフの兄弟(1880年)

上記はドストエフスキーの全作品ではなく、文庫化されている主な作品で、「◎」がついている作品が5大長編です。

時系列で読むのもまた良しですが、5大長編に辿りつくには時間がかかるのが否めません。個人的には、5大長編を読むのに疲れたら箸休め的に他の作品を読むのがおすすめです。

なお、「貧しき人々」はすっきりコンパクトに物語がまとまっており、海外文学が初めてという方でも比較的読みやすい作品です。

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ドストエフスキーの5大長編のあらすじ【簡単】

ドストエフスキーの5大長編のあらすじ【簡単】

ドストエフスキーの以下の5大長編について、あらすじを簡単に紹介します。

ドストエフスキーの5大長編のあらすじ
  • 罪と罰
  • 白痴
  • 悪霊
  • 未成年
  • カラマーゾフの兄弟

「あらすじを知ってから読みたい」「5大長編が気になる」という方は、ぜひ参考にしてください。

罪と罰

ドストエフスキーの5大長編1作目「罪と罰」のあらすじは、以下のとおりです。

罪と罰
主人公であるラスコーリニコフは貧乏な元学生で、独自の犯罪哲学を持っている。強欲な金貸しの老婆を殺害して財産を有効活用しようとするが、殺害現場に居合わせた老婆の妹も殺害し、事件について予審判事ポルフィーリーに追求される。精神的に追い詰められながら、娼婦ソーニャとの関わり合いから自首を決意する。

「罪と罰」の読了後に分かれるのは、「苛まれていたのは、本当に良心の呵責だったか?」という点です。

個人的には、「罪がばれることに怯えるラスコーリニコフはいたが、老婆殺しを心から申し訳ないと思っているラスコーリニコフは最後までいなかった」と感じ、ラストまで読んで「おっと、罪はあった、罪はあったが本当の罰とは…?」と文庫本を持つ手が震えました。

果たして良心の呵責があるかどうかを、ぜひ読んで確かめてみてください。

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白痴

ドストエフスキーの5大長編2作目「白痴」のあらすじは、以下のとおりです。

白痴
癲癇(てんかん)持ちで純粋な心の持ち主であるムイシュキン公爵がスイスの療養からロシアへ戻り、父の死去によって財産を得たロゴージン・美貌の女性ナスターシャ・将軍の娘アグラーヤとの間で巻き起こる恋愛や遺産相続などの混乱と騒動が描かれる。

ドストエフスキーは、「白痴」の主人公であるムイシュキン公爵をとおして「完全に美しい人間」を描こうとしたとされています。

「白痴」を読んでなかなかに怖いのは、社会的な身分の高い人たちがどう考えてもおかしく、白痴であるとされる公爵がどう考えてもまともで「なんだここでも社会の縮図か」と。ぜひ体験してみてください。

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悪霊

ドストエフスキーの5大長編3作目「悪霊」のあらすじは、以下のとおりです。

悪霊
徹底したニヒリストで本質を見抜く美青年スタヴローギンや、革命思想を持つピョートルなどの若者を中心に、ロシアのある地方都市を舞台に繰り広げられる一連の事件を描いた。無神論的革命思想を「悪霊」として捉え、悪霊に憑かれた人間の破滅を実在の事件をベースに描いたとされる。

上記のあらすじを読むと「結構難しいのでは?」という印象を受けるのですが、面白くなるまでの助走が比較的短く、かつ事件がポンポンと発生していくので飽きずによめる作品です。

また、事件に巻き込まれる人間がラストまで徹底して悲劇に遭うさまに「うわーーー!!!」としている間に読み終わります。

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未成年

ドストエフスキーの5大長編4作目「未成年」のあらすじは、以下のとおりです。

未成年
私生児であるアルカージイが自身の理想を追い求めながらも、実父ヴェルシーロフからの愛を渇望する物語。実父の宿命の女性アフマーコワに対する恋心や、戸籍上の父マカールとの触れ合いから更生を見出す姿などが描かれる。

「未成年」はドストエフスキー作品のなかでもとりわけ難解で、「未成年」を除いた4作品をドストエフスキー4大長編と呼ぶケースがあります。

難解という面もありますが、前半部分は「父と子の会話で振り返るドストエフスキー思想」といった感があるため、5大長編のなかでは1番最後に読むのがおすすめです。

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カラマーゾフの兄弟

ドストエフスキーの5大長編5作目「カラマーゾフの兄弟」のあらすじは、以下のとおりです。

カラマーゾフの兄弟
強欲な父フョードルとその血を受け継ぐ3人の息子ドミートリイ・イワン・アリョーシャ、私生児とされるスメルジャコフの物語。女性の奪い合いや父殺しの謎をめぐり、愛憎・信仰・神と人間などのテーマが描かれる。

「カラマーゾフの兄弟」は推理小説としても非常に面白く、「父を殺したのは一体…?」という点も見逃せないポイントです。

上巻の「大審問官」までは正直忍耐が必要ですが、「小説とはこんなに面白いものなのか?」を実感できる稀有な作品です。

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ドストエフスキーの5大長編読破の感想

ドストエフスキーの5大長編読破の感想
作成:筆者 「白痴」に限らずいつもこのパターン。

ドストエフスキーの5大長編読破の率直な感想は、

「読書の醍醐味」と「社会の本質」を教えてくれる(病んだ)友人のような存在

であるということです。

とにかく話が長い、毎度1聞いて1,000返ってくるような感じで、読書の醍醐味は「忍耐」であると教えてくれました。また、独白が長いということもあり、病んだ友人の話をひたすらに聞いている感覚が常にあります。

中盤ぐらいからは数十ページの改行なし独白が始まっても「はいはい、聞きますよ〜」みたいな感が強い。

「じゃあ、つまらないじゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドストエフスキー作品は本当に人生観が変わるくらいの面白さがあります。

それは、ドストエフスキー作品が「現代の予言書」と呼ばれるように、社会の本質を見事に描いているからです。

カラマーゾフの兄弟「大審問官」で語られた私たちにとって自由が1番不幸な贈り物であるくだり、罪と罰の読み終わりで「…本当の罰とは…?」という奈落に突き落とされた感覚、割と共通して描かれている社会に引き裂かれた人間が分裂するしかない姿など、およそ150年経った現代でも胸に刺さるものばかりです。

コツさえつかめれば、5大長編を読み切れる可能性は全然ある!ということで次の章へGO。

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ドストエフスキー作品を読む際のコツ

ドストエフスキー作品を読む際のコツ

ドストエフスキー作品を読む際のコツは、以下のとおりです。

ドストエフスキー作品を読む際のコツ
  • 面白くなるには時間がかかる認識を持つ
  • 人物相関図をつくりながら読み進める
  • ストーリーに関係ない話をされてもとにかく読む

それぞれについて解説します。

面白くなるには時間がかかる認識を持つ

ドストエフスキー作品を読む際は、途中でめげないためにも、面白くなるには時間がかかる認識を持つことが大切です。

個人的には上下巻で合計1,300ページ程度だとすると、序盤300〜500ページくらいは「面白くなるまでの”助走”」だと認識して読んでいました。

ただ、面白いスイッチが入ったら読了まで本当に駆け足です。「カラマーゾフの兄弟」でいえば、上巻「大審問官」までおよそ2ヶ月、「大審問官」から中巻そして下巻ラストまで3日で読める面白さがあります。

人物相関図をつくりながら読み進める

人物相関図をつくりながら読み進める
作成・撮影:筆者 「悪霊」「白痴」の相関図

ドストエフスキー作品の挫折ポイントの1つ「ロシア人の名前が覚えられない問題」を克服するには、人物相関図をつくりながら読み進めるのがおすすめです。

人物相関図をつくらずに読むと中盤で以下のような状態になり、途中で諦める可能性が高まります。

ドストエフスキー作品を人物相関図をつくらずに読むリスク
  • 途中で呼称が変わって「…誰?」となる
  • 途中から似たような名前の登場人物が出てきて「…どっち?」となる
  • 馴染みがない名前の長さでそもそも覚えられない

たとえば、フルネーム呼び→名前呼び→苗字呼び→愛称呼び→別の愛称呼びのように変化するため、人物相関図は必須です。

また、途中で一旦読むのをやめると復活できない場合があるので、ゲームのセーブ的な意味合いも含めて人物相関図をメモしながら取り組みましょう。

ストーリーに関係ない話をされてもとにかく読む

ドストエフスキー作品あるあるですが、しばしば「これは…ストーリーに関係…ある?」といった話が挟まりますので、あきらめずに読みましょう。

いちいちイライラしたり、「なんのことか分からない」とめげたりする必要はありません。ひとまず、一旦受け止めて読み進めることをおすすめします。

とくに長い話が始まったら「(病んだ)友人の話」を聞くスタンスでいると、比較的「あ、そうなの?」「ふーん」「そっかー」という気持ちで取り組めます。

しかし、やはりキリスト教・宗教・世界史がちゃんと分かっていると、より楽しいんだろうなとしみじみ思います(世界史未履修者より)。

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ドストエフスキー作品の読む順番に関するQ&A

ドストエフスキー作品の読む順番に関するQ&A

最後に、ドストエフスキー作品の読む順番に関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。

ドストエフスキーの最高傑作は?

ドストエフスキーの最高傑作は読者の感じ方によっても異なりますが、一般的には「カラマーゾフの兄弟」や「罪の罰」とされています。

「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」はドストエフスキーの5大長編に数えられ、さらに「カラマーゾフの兄弟」はサマセット・モーム選出の「世界の十大小説」にも含まれます。

ドストエフスキーのすごさとは?

ドストエフスキーのすごさは「現代の予言書」と呼ばれるほどの、社会の本質を深くかつ的確に描いている点にあります。

執筆されてから150年以上経った現在でも人々の心をとらえているのはもちろん、夏目漱石・太宰治・坂口安吾などの作中にもドストエフスキーの言及が見受けられ、影響力の大きさが分かります。

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ドストエフスキー入門におすすめの作品は?

ドストエフスキー入門には、「地下室の手記」がおすすめです。

これは、「地下室の手記がなければ、5大長編の大作は生まれなかったと」といわれる作品で、ドストエフスキー作品を読むうえで重要な意味合いを持っているためです。

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まとめ

ドストエフスキー読む順番まとめ

ドストエフスキー5大長編を読破した経験から、ドストエフスキー作品を読むおすすめの順番を以下のように紹介しました。

ドストエフスキー作品を読むおすすめの順番
  1. 地下室の手記
  2. 罪と罰
  3. カラマーゾフの兄弟
  4. 悪霊
  5. 白痴
  6. 未成年

人物相関図をつくりながら読んだり、面白くなるには時間がかかる認識を持って取り組んだりすることで、ドストエフスキー作品をめげずに読めるでしょう。今回の記事を、読書ライフを楽しむ参考にしてください。

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