「本を湿気から守りたい」「梅雨時期の本の湿気対策を知りたい」とお考えの方も多いでしょう。

湿気で本がぐにゃぐにゃになって、カビが発生する事態は避けたい…!
結論、湿気によって本は劣化するので、除湿剤を設置するなど対策を講じることが重要です。
そこで今回は、本の湿気を防止するおすすめの対策や本の湿気による影響を解説します。
波打ち・曲がる状態の直し方も紹介するので、「本をきれいに保管したい」とお考えの方は参考にしてください。
本の湿気による影響

本の湿気による影響は、以下のとおりです。
- 本が波打ち・曲がるなど変形する
- 本にカビが発生する
- 本や本棚がカビ臭くなる
- 紙魚(シミ)などの害虫が本に発生する
- 劣化しやすくなる
上記のように、本が湿気にさらされることで変形・異臭・害虫などのリスクが増える可能性があります。
また、本の状態が悪くなると買い取りに出す場合に、価格評価が下がったり、売れなかったりするので注意が必要です。
本をきれいに保存するためにも、次の章以降で解説する「本の湿気を防止するおすすめの対策」を実践してみましょう。
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本の湿気を防止するおすすめの対策6選【きれいに保管しよう】

本の湿気を防止するおすすめの対策として、以下を紹介します。
- 定期的に換気する
- 除湿剤や除湿シートを設置する
- 除湿器を利用する
- 本を干す
- 風通しのいい場所に本棚を移動する
- プラスチックケースに保存する
ご自宅の本棚の状態と照らし合わせながら、チェックしましょう。
対策①定期的に換気する
湿気を逃すには、本棚を設置した部屋を定期的に換気することが大切です。
窓を2箇所開けて空気の通り道をつくったり、窓と換気扇を併用して空気を入れ替えたりすると、スムーズに換気ができます。
また、窓がないor1つしかない部屋は以下のような換気方法がおすすめです。
- 窓がない部屋:ドアを開けて廊下に向かってサーキュレーターなどを稼働させる
- 窓が1つしかない部屋:窓を開けて窓に向けてサーキュレーターなどを稼働させる
上記の方法で換気することで風の流れができて、室内の空気を外へ押し出せます。
こまめな換気は本棚だけではなく、部屋全体の湿気対策にもつながります。
対策②除湿剤や除湿シートを設置する
本棚の湿気を取り除くには、除湿剤や除湿シートを設置するのも方法の1つです。
除湿剤には以下のようなタイプがあり、湿気の溜まりやすいポイントに設置するとカビ対策につながります。
- 置き型
- 吊り下げ型
- シート型
湿気は空間の下部や四隅に溜まりやすいとされているため、棚の床面に近い部分などに設置するとよいでしょう。
また、除湿シートには本棚専用のアイテムも販売されているので、チェックしてみてください。
対策③除湿器を利用する
小型の除湿器を本棚に設置すると、本の湿気対策に役立ちます。
一口に「小型の除湿機」といってもさまざまなタイプ・デザインの商品があるので、目的・内装の雰囲気・電源の有無に合わせてアイテムを選びましょう。
たとえば、インテリア性の高いアイテムをお探しの場合は以下のような製品がおすすめです。
本棚だけではなく、部屋全体の湿気対策を検討しているケースでは、広さに合った除湿器を利用しましょう。
対策④本を干す
9〜11月の時期で晴天の日に虫干しすると、害虫や湿気対策に有効です。
本の虫干しに適しているのは以下のような条件がそろう日で、湿気の多い梅雨時期は避けましょう。
- 時期:9〜11月
- 天候:晴天
- 湿度:40〜60%
- 時間:10~14時頃
また、本の虫干しの手順は以下のとおりです。
- 本に付着したホコリを乾いた布で取り除く
- 本を90〜180度に広げて立てて1時間程度放置する
- 虫干しをしている間に本棚を掃除する
虫干しをする場所は風通しを確保できる室内の日陰を選び、直射日光の当てないように注意してください。
対策⑤風通しのいい場所に本棚を移動する
風通しのいい場所に本棚を移動することで、本が湿気で劣化するリスクを減らせます。
ただし、直射日光が当たると日焼けによって本が劣化するため、風通しのいい日陰に本棚を設置するのがベターです。
窓際は風通しを確保しやすいものの、窓に結露が発生していると本棚周辺に湿気が滞留する可能性もあるので気をつけましょう。
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対策⑥プラスチックケースに保存する
本をプラスチックケースに入れてクローゼットなどに保管すると、湿気や直射日光によって本が劣化するのを防げます。
プラスチックケースには本と一緒に乾燥剤や防虫剤を入れておけば、カビや虫の発生も予防できます。
なお、ダンボールや紙製の箱は湿気を吸収してカビが発生するケースがあるため、本の長期保存には向きません。
プラスチックケースは100円均一や通販で手に入れられるので、気軽に対策できるのもメリットです。
本の湿気による波打ち・曲がる状態の直し方

本の湿気による波打ち・曲がる状態の直し方は、以下のとおりです。
- 本の上から辞書などの重しを乗せて放置する
- 本をビニール袋に入れてレンジで温め(500Wで1分程度)、温かいうちに重しを乗せて放置する
上記の方法では、ある程度の波打ち・曲がる状態は改善できますが、新品の状態に戻すのは難しいことを前提に実践してください。
湿気によって本が波打ち・曲がる状態となる場合、直すのには手間がかかるため、日頃から湿気対策に取り組みましょう。
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本の湿気に関するQ&A

最後に、本の湿気に関するよくある質問を解説します。
疑問を解消してから、本の湿気対策に取り組みましょう。
本の保存に適した湿度・室温はどれくらい?
一般的に本の保存に適した湿度は40〜60%、室温16~22℃とされています。
湿度・室温の数値は湿気対策に取り組むべきか判断する目安にもなるので、本棚の周辺に温湿度計を設置しておきましょう。
本のカビ対策はどうすればいい?
本のカビ対策は、以下のとおりです。
- 湿度を40〜60%にキープする
- 室温を25℃以下に保つ
- ホコリなどカビの栄養分を取り除く
- 風通しを確保する
湿度・室温の維持はもちろん、こまめな掃除や換気を心がけることで、本のカビを防ぎましょう。
まとめ

本の湿気を防止するおすすめの対策として、「定期的に換気する」「除湿剤や除湿シートを設置する」などを紹介しました。
大切な本を湿気によるカビや変形などから守るためにも、換気や除湿を徹底しましょう。
今回の記事を、読書ライフを楽しむ参考にしてください。
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