読書をするなかで、「ブックカバーはなぜつける?」と疑問を感じる方もいるでしょう。

汚れないようにするためじゃないのか…?
結論、ブックカバーをつけるのは「本をきれいに保つ」「本屋の宣伝」などの理由があります。
そこで今回は、「ブックカバーはなぜつける?」をテーマにブックカバーをかける理由や日本のみの習慣なのかを解説します。
ブックカバーのメリット・デメリットもご紹介するので、参考にしてください。
- ブックカバーをつける理由には「本の表紙が傷むのを防ぎ、きれいな状態をキープする」などがあり、ブックカバーの装着は日本特有の習慣です。
- ブックカバーには「カバーのキズやスレを予防できる」などのメリットがある一方で、「表紙のデザインが見えなくなる」といったデメリットがあります。
- ブックカバーの作り方やよくある質問を解説するので、チェックしましょう。
ブックカバーはなぜつける?日本だけって本当?

ブックカバーをつける理由は、以下のとおりです。
- 本の表紙が傷むのを防ぎ、きれいな状態をキープする
- 読んでいる本を周囲に知られないようにする
- 本屋の名前を宣伝する
- 本屋で会計済みの本にブックカバーをかけることで区別する
ブックカバーは本屋側からすると便利な宣伝ツールとなり、購入者側からすると読んでいる本が周囲に知られないという両者にメリットがあるアイテムです。
なお、ブックカバーをかけるのは日本だけの独特の文化であり、きれい好き・プライバシー保護など日本人ならではの感性だといえます。
ブックカバーの起源は江戸時代や大正時代までさかのぼるとされており、100年以上も続く文化・習慣です。

ブックカバー…意外と奥が深かった…!
ブックカバーのメリット

ブックカバーのメリットは、以下のとおりです。
- カバーのキズやスレを予防できる
- 本のタイトルが周囲にバレない
- デザインや素材の種類が豊富にある
それぞれについて解説します。
カバーのキズやスレを予防できる
ブックカバーをかけることで、表紙・裏表紙・背部分のカバーのキズやスレを予防できます。
また、日焼けでカバーが退色するのも防げるため、きれいに保存しやすいのがメリットです。
本を所有している間はもちろん、買取に出す際にもきれいな状態に越したことはありません。

読んでる最中に表紙がキズついたときの心の折れようといったらない。
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本のタイトルが周囲にバレない
ブックカバーをつける理由でご紹介したように、本のタイトルが周囲にバレずに読めるのも大きな利点です。
電車やカフェなど外出先で読書をする方にとっては、ブックカバーは必需品だといえるでしょう。
ラノベだろうが、哲学書だろうが、自己啓発本だろうが、純文学だろうが、BLだろうが、ブックカバーに包んでしまえば見た目は同じです。
デザインや素材の種類が豊富にある
ブックカバーのデザインや素材の種類はバリエーション豊富で、好みに合わせて選択できるのも魅力です。
たとえば、ブックカバーの素材には以下のような種類があります。
- 紙
- 革
- プラスチック(透明なタイプ)
- 布 など
また、一口に「紙」といってもクラフト紙やパラフィン紙などさまざまなタイプがあり、自分にフィットするブックカバーを探すのも醍醐味の1つです。
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ブックカバーのデメリット

ブックカバーのデメリットは、以下のとおりです。
- ページの折れは避けられない
- 表紙のデザインが見えなくなる
- 本のサイズ・厚みによっては選択肢が少ない
それぞれについて解説します。
ページの折れは避けられない
チャック付きでケース代わりになるような特殊なブックカバーを除いては、基本的にページの劣化は避けられません。
リュックやバッグのなかに入れておくと、ページが折れたり、小口・天の部分がキズついたりすることもしばしば。
本を守るにはブックカバー+ケースの組み合わせにする必要があり、やや手間だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
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表紙のデザインが見えなくなる
本のタイトルが見えなくなり、安心感のあるブックカバーですが、おしゃれな表紙のデザインも同時に見えなくなります。
「せっかく本屋でジャケ買いしたのに出番がない…」「読み終わったら本棚直行で愛でるタイミングがない」といったケースも。

お気に入りのデザインだからこそカバーをかけて保存したいような、そのまま持ち歩きたいような、せめぎ合い。
本のサイズ・厚みによっては選択肢が少ない
ブックカバーの素材によっても異なりますが、本のサイズ・厚みによっては既製品の選択肢が少ないのもネックです。
一定の規格がある文庫本であっても極端にページ数が少なすぎる・多すぎると、ジャストフィットするブックカバーを見つけるのは難しいもの。

あのブックカバーがぶかぶかしているのが許せないので、紙でぴっちり包む派です。
ブックカバーの作り方【紙】

紙のブックカバーの作り方は、以下のとおりです。
- 紙を本よりひとまわり大きいサイズでカットする
- 本の高さに合わせて紙の上下を折る
- 紙を背表紙に合わせ、本の端からはみ出た紙の部分を折り込む
- 折り込んでできた袋部分に本の表紙を差し込む
紙袋やラッピングに使う包装紙などもブックカバーに利用できるので、身の回りにある紙をチェックしてみましょう。
ブックカバーをなぜつけるかに関するQ&A

最後に、ブックカバーをなぜつけるかに関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。
ブックカバーはいらない?
ブックカバーがいらないかどうかは、個人の考え方によって異なります。
たとえば、「本のキズやスレを防いで、きれいに保存したい」「周囲に読んでいる本がバレたくない」とお考えの場合には、ブックカバーの利用がおすすめです。
一方で、「自室でしか本を読まない」「周囲に読んでる本を見られても気にしない」といった場合には、ブックカバーをつけなくても不便を感じないでしょう。
ブックカバーをつけるとださい?
ブックカバーをつけて「ださい」と感じるかどうかは、個人によって感じ方に違いがあります。
ブックカバーのなかにはシンプルなデザインやレトロなデザインの商品が多数あり、ブックカバーによっておしゃれに演出することも可能です。
ただし、凝った装丁デザインの詩集など、ブックカバーをつけることで本のデザインを活かしきれないケースもあります。
まとめ

ブックカバーをつける理由には、「読んでいる本を周囲に知られないようにする」「本屋の名前を宣伝する」などが挙げられます。
ブックカバーには本のカバーのキズやスレを予防できるなどのメリットがある反面、ページの折れは避けられないといったデメリットもあります。
今回の記事を、読書ライフを満喫する参考にしてください。
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