「最近聞くブロマンス映画とはなに?」「ブロマンス映画のおすすめ作品を知りたい」と考える方もいるでしょう。
BLは女性のたしなみ。小学生から腐女子のど真ん中、ひろぺすです。
結論、ブロマンス映画とは男性同士の近しい特別な関係を描いた映画のことを意味し、友人や相棒など恋愛以外の幅広い範囲を対象とします。
ブロマンス映画は国内から海外までさまざまな国と地域に存在しており、今後も注目度がアップする可能性が高い分野です。
そこで今回は、ブロマンス映画をテーマに定義やおすすめ作品を紹介します。
ブロマンス映画の魅力についても紐解いていくので、ぜひ参考にしてください。
ブロマンス映画とは
ブロマンス映画とは男性同士の近しい特別な関係を描いた映画で、恋愛以外の範囲を対象とします。
例えば、ブロマンス映画で取り上げられる内容は、以下の通りです。
ちなみに、「ブロマンス」とは「brother(兄弟)」と「romance(ロマンス)」を組み合わせた言葉で、女性同士の場合は「ロマンシス」と呼びます。
ブロマンスは映画だけではなく、漫画・小説などの2次元から実在する有名人まで幅広く範囲をカバーするのが特徴です。
男性同士の関係性を描写する分野は、日本では比較的「BL(ボーイズラブ)」のほうが知名度が高いといえます。
両者の違いをしっかり認識しておきましょう!
ブロマンスとBLの違い
ブロマンスもBLも男性同士の親密な関係を描く部分では共通していますが、ブロマンスは恋愛以外・BLは恋愛を対象としているのが異なる点です。
BLは映画はドラマはもちろん、同人誌・商業誌での展開も充実しており、1つの文化を確立しているといっても過言ではありません。
また、ブロマンス・BLともに波及力・影響力が高いのも特徴です。
例えば、エストニアでは男性同士の恋愛を描いた映画「Firebird」の影響によって2023年3月に同性婚法案が議決されており、今後も世界的に注目を集める分野になるでしょう。
ダイバーシティやLGBTQへの関心の高まりもあり、映画分野としても確かなものになりそう。
参考元:映画.com|エストニアで同性婚を認めさせる原動力となった映画「Firebird」予告 エリート将校と二等兵の愛を描く
ブロマンス映画の魅力
ブロマンス映画の魅力は、以下の通りです。
魅力を知っておけば、さらにブロマンス映画を楽しめるでしょう。
魅力①想像の余地が広い!パターンと可能性が無限大
ブロマンス映画は恋愛ではないため、「この2人はその後どうなったか?」と想像・妄想する余地が広いのが魅力です。
後日談ほど甘い蜜はない訳ですが、公式に提供されると若干冷める部分があるのも事実。
その点、ブロマンス映画はあくまでも友情・相棒・ライバルなどの関係で、アクションやサスペンスなどの主題に沿って内容が展開し、恋愛物語にはならないことから想像する余白とパターンは無限大です。
また、本筋のストーリーが面白ければ、作品としても十分に楽しめるでしょう。
まぁ言わば、二次創作の元となる少年誌ちょっと女性向けver.を見ている気分。
魅力②表現が控えめ!BLが苦手でも鑑賞可能
ブロマンス映画は男同士の近しい関係を描いていますが、恋愛要素はないことから描写が控えめで、BLが苦手な方でも鑑賞できます。
「友達同士でわちゃわちゃしてるのは見たいけど、BLはちょっと…」という場合にも最適です。
恋愛を想定できるような描写があるとしても、手を繋ぐ(不可抗力)・過去に付き合っていた話がある・周囲から「付き合ってるの?」と指摘される程度。
露骨なメッセージや表現がないため、メインストーリーに集中しやすいのもメリットです。
もうね男同士の恋愛を目的とする場合は、BL作品へ行ったほうが早い。
魅力③俳優や声優が豪華!拍手と感謝を送りたい
ブロマンス映画はハリウッドの有名俳優が出演したり、ベテラン声優が吹き替えを担当したりするので、キャスティングが豪華なのも魅力です。
後ほど紹介しますが、例えば「ファンタスティックスビースト」ではジョニー・デップもしくはマッツ・ミケルセンがジュード・ロウの元カレ設定という恐怖すら感じる豪華さ。
さらに吹き替え的には、平田広明・井上和彦・森川智之が担当し、字幕・吹き替えともに胸熱でした。
ブロマンス映画には字幕と吹き替えの両方で見たい作品が多い!
▼映画の吹き替えについてまとめた記事は、こちら。
ブロマンス映画・ドラマのおすすめ作品【厳選】
ブロマンス映画・ドラマのおすすめ作品を、海外と国内の作品に分けて紹介します。
「どんな作品を見たらいいか分からない」といった場合には、ぜひ参考にしてください。
海外の作品
海外のブロマンス映画・ドラマのおすすめ作品は、以下の通りです。
字幕はもちろん、吹き替えでも楽しみたいという方は、チェックしてみてください。
ファンタスティック・ビースト シリーズ
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年)★ ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年) ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年) |
ジャンル(本数・話数) | ファンタジー映画(3本) |
キャスト | ジョニー・デップ(平田広明)★ マッツ・ミケルセン(井上和彦) ジュード・ロウ(森川智之) |
おすすめポイント | ・ブロマンスに「元カレ」というジャンルを確立 ・とにかく俳優と声優が豪華 ・続編が出る可能性が高く、まだまだ楽しめる |
「ファンタスティック・ビースト」は魔法動物学者の主人公・ニュートのファンタジー映画で、ハリーポッターのスピンオフ作品です。
ハリポッターよりも70年程度前の時代を描いており、ブロマンス界に「元カレ」というジャンルを確立しました。
若かりし頃のダンブルドアをジュード・ロウ、学生時代のダンブルドアの元カレにして闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドをジョニー・デップとマッツ・ミケルセンが演じるという豪華ぶり。
元カレなので鑑賞者によっては終わった話と割り切って見れるのですが、どう考えても「まだ好きなんだよね?」が作品全体に漂っているのがポイントです。
スタッフも演者も分かり過ぎていた…(合掌)!
また、ジョニー・デップとマッツ・ミケルセンで元カレ感が違うのも見どころで、妄想が止まりません。
さらに、声優はダンブルドアを森川智之、グリンデルバルドは平田広明・井上和彦で、ひたすらに目と耳の幸せが続きます。
諸説ありますが全5作となっており、続編が出る可能性が高いので、まだまだ楽しめるでしょう。
ファイト・クラブ
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | ファイト・クラブ(1999年) |
ジャンル(本数・話数) | アクション映画(1本) |
キャスト | ブラッド・ピット(山寺宏一) エドワード・ノートン(平田広明) |
おすすめポイント | ・ブロマンスにしてカルト映画 ・殴り合うイケメン同士の行き過ぎた友情 ・ため息が止まらないブラピの肉体美とイカれ具合 |
「ファイト・クラブ」は「セブン」や「ドラゴン・タトゥーの女」でも有名な監督デヴィッド・フィンチャーによるアクション映画で、ブロマンスだけではなくカルト映画としても挙げられる作品です。
殴り合うイケメン同士の行き過ぎた友情が見どころで、ブラッド・ピットの存在とは何か最後まで目が離せないのもポイント。
また、ソフトと配信はブラッド・ピットが山寺宏一、エドワード・ノートンが平田広明で、吹き替えも楽しめます。
テレビ放送版の吹き替え声優は、堀内賢雄&森川智之だったとのこと…見たかった!
エドワード・ノートンが魅力的なのはもちろん、ブラッド・ピットの肉体美、そして破天荒なイカれっぷりが最高です。
「楽しめよ!」と言いながらエドワード・ノートンの肌を(愛ゆえに)焼くブラッド・ピットをぜひお楽しみください。
▼カルト映画についてまとめた記事は、こちら。
SHERLOCK(シャーロック)
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | SHERLOCK(シャーロック) ドラマ:2010〜2017年 映画:2016年 |
ジャンル(本数・話数) | サスペンスドラマ(特別編を含めて13話)・映画(1本) |
キャスト | ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲) マーティン・フリーマン(森川智之) |
おすすめポイント | ・本当に付き合ってないんだよね?と確認したくなる相棒ぶり ・ドラマは1話が90分と見応えがある ・物語の内容も現代的で面白く、脚本も良い |
言わずと知れた名探偵シャーロック・ホームズの現代版ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」は、イギリスの公共放送局BBC製作の作品です。
シャーロック・ホームズをベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ワトソンをマーティン・フリーマンの人気俳優が熱演し、7年間の長期にわたって放映されました。
「SHERLOCK(シャーロック)」の見どころは、「本当に付き合ってないんだよね?」と確認したくなるレベルの相棒ぶりです。
例えば、「SHERLOCK(シャーロック)」には以下のようなシーンがあります。
周囲からも「付き合ってるんでしょ?」と言われては否定しており、「無自覚万歳!」とニヤニヤが止まりません。
1シーズン3話ですが1話あたりが90分と映画サイズで見応えがあり、物語や脚本が良いのも魅力です。
カンバーバッチは安定の三上節!そして森川智之はどこまで女子のお世話をし続けるのか…!
グッド・オーメンズ
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | グッド・オーメンズ(2019・2023年) |
ジャンル(本数・話数) | コメディドラマ(12話/1シーズン6話) |
キャスト | デイヴィッド・テナント(関俊彦) マイケル・シーン(山本兼平) |
おすすめポイント | ・腐れ縁など2人の設定が良い ・見流しでも十分楽しめる ・シーズン3が予定されている |
「グッド・オーメンズ」はアマゾン・スタジオとBBC Studiosで共同製作されたコメディドラマで、天使であるアジラフェルと悪魔であるクロウリーの友情物語です。
腐れ縁や本来ならば相反する天使と悪魔の関係など2人の設定が良く、特に悪魔のクロウリーは服装・髪型ともにビジュアルが最高。
内容もコメディなので比較的見やすく、見流しや毎日1話ずつなどでも十分楽しめます。
2023年にシーズン2が放映されていますが、最終シーズン3の製作が公式発表されており、楽しみが残っているのも特徴です。
しかし、シャーロック然りBBCへの信頼は厚い。
日本の作品
日本のブロマンス映画・ドラマのおすすめ作品は、以下の通りです。
「まずは国内の作品から!」と考えている方におすすめの作品を紹介します。
太陽は動かない
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | 太陽は動かない ドラマ:2020年 映画:2021年 |
ジャンル(本数・話数) | サスペンスドラマ(6話)・映画(1本) |
キャスト | 藤原竜也 竹内涼真 安藤政信 |
おすすめポイント | ・部下×上司→→→←かつての先輩の3角関係 ・イケメンばかりなので画面の幸福度が高い ・スケール感も大きく、物語も面白い |
「太陽は動かない」は2020〜2021年に放映されたサスペンスドラマ・映画で、藤原竜也・竹内涼真・安藤政信など豪華俳優陣が出演しています。
スパイのバディものですが、ざっくりまとめると部下×上司→→→←かつての先輩の3角関係。
また、上下関係では藤原竜也のほうが上なのですが、身長では竹内涼真のほうが高いのも非常に推せるポイントです。いやもう3人ともイケメンなので、画面を見ているだけで多幸感にあふれます。
当初はブロマンスなどは置いといて普通に見始めたのですが、「あれ…この設定…BLでよく…あれ…(納得)」となりました。
映画はブルガリアで約1ヶ月間のロケが行われるなどスケール感も大きく、ストーリーも楽しめます。
音楽はコナンの映画やジョジョを担当する菅野祐悟!
MOZU
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | MOZU ドラマ:2014年 映画:2015年 |
ジャンル(本数・話数) | サスペンスドラマ(15話)・映画(1本) |
キャスト | 西島秀俊 長谷川博己 |
おすすめポイント | ・愛情表現激しめの長谷川博己と、まんざらでもない西島秀俊が楽しい ・敵同士という魅惑の設定 ・みんなが大好きチャオ東(長谷川博己)のビフォーアフターも素晴らしい |
「MOZU」はTBSとWOWOWが共同製作した刑事ドラマで、西島秀俊(倉木)と長谷川博己(東)のブロマンスが楽しめます。
2人は敵同士でドラマ当初は多くの接点はないものの、シーズン2・映画と時間が経過するにつれて東の愛情表現が激しくなっていくのが特徴。
東からは「死なない程度にボロボロになってくれよ!」などの偏った発言が多く、特に映画の盛り上がりが半端じゃありません(動画参照)。
前半は比較的インテリだったのに、後半のイカれぶりから東のビフォーアフターも見どころです(後半は陽気に「チャーオ!」でその場を去ることから「チャオ東」という異名も)。
映画のラストは、東・倉木派としてはハッピーエンド?最後まで目が離せない。
闇金ウシジマくん
項目 | 内容 |
---|---|
作品名(公開年) | 闇金ウシジマくん ドラマ:2010〜2016年 映画:2012〜2016年 |
ジャンル(本数・話数) | サスペンスドラマ(27話)・映画(4本) |
キャスト | 山田孝之 綾野剛 |
おすすめポイント | ・ドラマから通しで見て映画Part3を見るべし ・綾野剛がサラッと投下していく ・美しい期の山田孝之と綾野剛コンビが楽しめる |
累計発行部数2,000万部を超える大人気コミックが原作で、豪華キャスト陣が揃う「闇金ウシジマくん」。
山田孝之演じる主人公・丑嶋と、綾野剛演じる戌亥(いぬい)は、幼馴染にして闇金業者と情報屋という関係性で、基本的には気にしているがドライな仲です。
熱い友情では決してありませんが、映画のPart3にて戌亥が丑嶋のために情報収集している折に、サラッと「女に興味ねーんだよ。」と言う場面があります。
女性からの誘いを断る冗談と感じつつも、「は…?え?…ええ?最高か?」と100回くらい巻き戻して見直しました。
また、山田孝之と綾野剛は「美しい」と「汚い」を行ったり来たりできる稀有な俳優ですが、有難いことに両者ともに美しい期。
内容的にも改めてお金の大切さを実感させてくれるので、ブロマンス要素も含めて一度は見るべき作品の1つです。
綾野剛はなんであんなに細いネクタイ似合うんだろうな…(合掌)。
まとめ
ブロマンス映画とは男性同士の近しい特別な関係を描いた映画で、恋愛以外の範囲を対象としているのが特徴です。
例えば、友人以上で恋人未満の関係や命を預ける相棒などが挙げられます。
ブロマンス映画の魅力を、おさらいしましょう。
- 想像の余地が広い!パターンと可能性が無限大
- 表現が控えめ!BLが苦手でも鑑賞可能
- 俳優や声優が豪華!拍手と感謝を送りたい
また、BLは恋愛を対象としており、厳密にいうとブロマンス映画とは異なるので注意しましょう。
今回の記事を、映画ライフを満喫する参考にしてください。
コメント