今や当たり前の存在となった「IMAX」。最近では、イオンシネマがIMAX保有数日本一となったことでも話題となりました。

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結論、「IMAX」とはカナダのマルチスクリーン社が開発した大型スクリーンを使用した映写システムのことです。ただし、一口に「IMAX」といっても、複数の種類があり、違いを知っておくとより映画を楽しめるでしょう。
そこで今回は、IMAXの定義や種類、4DXとのについて解説します。IMAXの映画館での値段なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
参考元:PR TIMES|イオンシネマ、IMAXシアター保有数日本一へ※ IMAX®シアター(IMAXレーザー)7月に4劇場オープン
- 「IMAX」とは、カナダのマルチスクリーン社が開発した大型スクリーンを使用した映写システムを指します。また、映画館での「IMAX」は、映像・音響・空間の条件が揃ったIMAX専用鑑賞システムのことです。
- 簡単にいうと、IMAXとは「高精細な映像を高品質な音響で楽しめるシステム」です。
- IMAXと4DXとの違いやIMAXに関するよくある質問を解説するので、チェックしましょう。
IMAXとは

IMAXとは、以下のような意味があります。
IMAX
カナダのマルチスクリーン社が開発した大型スクリーンを使用した映写システムのこと
ただし、「IMAXデジタルシアター」など映画館での「IMAX」とは、映像・音響・空間の条件が揃ったIMAX専用鑑賞システムを意味します。具体的な条件は、以下のとおりです。
- IMAXフォーマットによる鮮明で高品質な映像
- クリアで精密なサウンドを満喫できる音響
- 高いアスペクト比率の大型スクリーン
通常35mmのフィルム面積を70㎜とすることで、高精細な映像を実現しています。撮影に使用されるIMAXフィルムカメラは、8K以上のデジタルの解像度を誇り、圧巻の鮮明な映像を録画できるのが特徴です。
現在、日本ではIMAXフィルムカメラで撮影した映像をそのまま上映できる映画館はありません。フィルム撮影から起こしたデータを専用プロジェクターを利用したり、IMAXデジタルデータを使ったりして上映しています。
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簡単にいうと、「高精細な映像を高品質な音響で楽しめるシステム」
IMAXを簡単にいうと「高精細な映像を高品質な音響で楽しめるシステム」だといえます。
「IMAXがあるなら映画館に行こう」と考える方も多いでしょう。自宅では利用できない充実した設備で映画を鑑賞できることは、映画館へ行く理由の1つになります。
ちなみに、日本初のIMAXデジタルシアターは菖蒲・川崎・箕面にある109シネマズです。IMAXは2025年時点では全国に55ヶ所あり、2023年は49ヶ所であったため増加傾向にあります。
種類 | 数 |
---|---|
IMAXレーザー | 37 |
IMAX(5ch) | 13 |
IMAX(12ch) | 3 |
IMAXレーザー/GTテクノロジー | 2 |
2027年までに新たに約60館へIMAXを導入し、100館体制に整える流れがあるので、今後は比較的近場で鑑賞できる環境となるでしょう。
IMAXの種類は全3種で、意外とたくさんある
一口に「IMAX」といっても3つ種類があり、以下のとおりです。
種類 | 映写/音響 | 特徴 |
---|---|---|
IMAXデジタルシアター | 2K/5ch | 高精細な映像を体感するための専用シアター |
IMAXレーザー | 4K/12ch | IMAXデジタルシアターの進化版 |
IMAXレーザー/GTテクノロジー | 4K/12ch | IMAX最高峰の設備 約18m×約26mの巨大スクリーンで鑑賞可能 |
「IMAXデジタルシアター」は2Kデジタルプロジェクターによって、従来のシステムと比べて1.6倍も明るく鮮明な映像を楽しめます。
IMAXデジタルシアターの進化版とされる「IMAXレーザー」は、最も国内で普及しているIMAXです。4Kかつ12chサウンドシステムを通して、より高い臨場感を味わえます。
IMAX最高峰の設備を搭載した「IMAXレーザー/GTテクノロジー」は、109シネマズ大阪エキスポシティと池袋グランドシネマサンシャインの2館のみです。約18m×約26mの巨大スクリーンは、IMAXフィルムと同じ1.43:1サイズ。
4Kツインレーザープロジェクターによって映し出されるパワフルな映像によって、さらに没入感が高まります。
IMAXと4DXとの違い

4DXとは、前後左右などに動く座席や、風・香りなどのエフェクトによって映画を楽しむ体感型鑑賞システムのことです。
IMAXは高品質な映像や音響で映画の没入感をアップしますが、4DXは五感を刺激することによって新鮮な映画体験をするもの。4DXの主な機能は、以下のとおりです。
- 上下左右への可動やバイブレーション振動のある座席
- 香り・煙・ミストなど状態を再現する演出
- 雨・風など天候を再現する演出
3面のワイドスクリーン「ScreenX」と4DXを組み合わせた「4DX SCREEN」の設備を持つ映画館もあります。
また、4DXは韓国で開発された鑑賞システムですが、アメリカのMediaMation社が開発した「MX4D」という鑑賞システムも。「MX4D」は首筋に触れる感覚があるなど、より細かい演出を楽しめるのが魅力です。
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IMAXの映画館での値段

IMAXの映画館での値段は、以下のとおりです。
種類 | 値段 |
---|---|
IMAX | 鑑賞料金+600〜800円 |
IMAX3D(3D専用メガネ付き) | 鑑賞料金+1,100〜1,300円 |
2025年9月現在で、映画の鑑賞料金は一般で1,800〜2,000円のため、IMAXを鑑賞する場合には合計2,400〜2,800円の料金が発生します。
映画館によっては、「優待券が利用できない」などの条件があり、注意が必要です。基本料金やIMAXの追加料金は映画館ごとに異なるので、事前に対象の映画館の料金をチェックしてください。
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IMAXに関するQ&A

IMAXに関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。
IMAXレーザーにはメガネはいらない?
IMAXレーザーの3D作品を鑑賞する場合は、専用メガネが必要です。
また、IMAXレーザーでも2D作品を鑑賞するケースでは、専用メガネは要りません。
IMAXは何がそんなにいいの?
IMAXの良さは、高精細な映像と高品質な音響による”没入感の高さ”です。
「IMAXの良さを知りたい」といった場合は、実際に劇場に足を運んで体験してみましょう。
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まとめ

「IMAX」とは、カナダのマルチスクリーン社が開発した大型スクリーンを使用した映写システムのことです。映画館のIMAXの場合には、映像・音響・空間の条件が揃ったIMAX専用鑑賞システムを意味します。
「IMAXデジタルシアター」「IMAXレーザー」「IMAXレーザー/GTテクノロジー」の3種類があり、高品質な映像・音響で映画を楽しめるのが特徴です。
映画館によっても異なりますが、IMAXの追加料金は600〜800円が相場だといえます。今回の記事を、映画鑑賞を楽しむ参考にしてください。
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