積読してしまう心理とは?無駄じゃない!意外なメリットやあるあるも解説

積読してしまう心理とは?無駄じゃない!意外なメリットやあるあるも解説 読書

「積読があるのに、さらにまた本を買ってしまう…一体この心理は何?」と気になる方も多いでしょう。

減っているはずなのに、増えていく。この現象はいかに?

積読してしまう理由は、読書のモチベーションにしていたり、集めること自体が目的となっていたりするなど、人それぞれです。

積読する理由や原因を知っておけば、「積読を減らしたい」と思ったときにも対策を立てやすくなるもの。

そこで今回は、積読の定義や心理について分かりやすく解説します。

積読するメリットやあるあるも紹介するので、参考にしてください。

積読とは?どれくらいの人が本を積んでいるのか

積読とは?どれくらいの人が本を積んでいるのか

積読とは、購入した書籍を読まずに積んだままにしていることを指します。

「積んでおく」が訛った「積んどく」の音にもかけているとも。

積読の言葉自体が普及した時代は不明ですが、明治時代から存在していたとされています。

積読をしているのは8割程度!31冊以上の人も多数

株式会社丸善ジュンク堂書店の「読書環境に関するアンケート調査」(10〜70代の男女2,104名)によると、積読している割合は80%程度で、以下の通りです。

積読になっている本はあるか割合
ある79%
ない21%
参考元:PR TIMES|【読書環境に関するアンケート調査】株式会社丸善ジュンク堂書店

「ほとんどの人が積読している」と言っても過言ではない程、多くの方が積読していることが分かります。

また、積読している冊数については、以下の通りです。

冊数割合
1〜5冊34%
6冊以上66%
参考元:PR TIMES|【読書環境に関するアンケート調査】株式会社丸善ジュンク堂書店

1〜5冊と回答した割合が34%で最多となりましたが、31冊以上と回答した割合は23%もおり、2番目に大きなボリュームを占めています。

私の部屋にも例に漏れず50冊程度の積読があり、本棚の一区画は積読エリアになっている方も多いでしょう。

比較的多くの方が積読しているので、「積読しているのは私だけ?」とネガティブな気持ちになったら、紹介した数値を思い出してください。

何なら30冊までなら可愛いものなのかもしれない。自信を持って積読しましょ!

積読してしまう心理とは?モチベか圧か

積読してしまう心理とは?モチベか圧か
作成:筆者 本当にびっくりするくらい、いつの間にか増えている

積読してしまう心理を、以下の2点から解説します。

積読してしまう心理
  • 積読の心理①|アンケート結果から考えてみる編
  • 積読の心理②|実体験から考えてみる編

「いつの間にか増えている…なぜ?」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてください。

積読の心理①|アンケート結果から考えてみる編

アンケート結果から、客観的に積読してしまう心理を考えてみましょう。

株式会社丸善ジュンク堂書店の「読書環境に関するアンケート調査」(10〜70代の男女2,104名)によると、積読する理由は以下の通りで、「他に優先する本が増えた」が最多です。

理由割合(複数回答可)
他に優先する本が増えた約65%
本を読む時間がない約40%
買うことで満足した約35%
読み始めたが、フィーリングが合わない約30%
読むタイミングを過ぎてしまった約30%
参考元:PR TIMES|【読書環境に関するアンケート調査】株式会社丸善ジュンク堂書店

読書の最中に興味が移ったり、勉強など必要な書籍ができたりすることで、「他に優先する本が増えた」という結果になると考えられます。

約30%を占めている「読むタイミングを過ぎてしまった」という理由についても、「他に優先する本が増えた」と同じことがいえるでしょう。

また、「本を読む時間がない」という理由も比較的大きな割合を占めており、仕事や家庭で忙しい現代人特有の理由です。

「買うことで満足した」「読み始めたが、フィーリングが合わない」といった理由を持つ方も30%前後と一定数存在しています。

いずれも納得できる理由で、心当たりがあり過ぎて胸が痛む。

積読の心理②|実体験から考えてみる編

積読の心理②|実体験から考えてみる編
撮影:筆者 我が家の積読エリア

実体験による積読の心理は、以下の通りです。

積読してしまう心理
  • 読書のモチベーションになる
  • 次に読む本の選択肢が広がる
  • 眺めると落ち着く・幸せを感じる

それぞれについて、解説していきます。

読書のモチベーションになる

積読している本を見ることで、「積んでる…いや増えてる…読まなきゃ」と”やる気”という名の”焦り”が高まり、読書のモチベーションにつながります。

現在読んでいる本しかない場合には、次の本が待っているプレッシャーがないため、悪いことではありませんが「気長に読めばいいか」となりがちです。

本棚というベンチに控え選手がズラッと並んでおり、無言の圧を感じるからこそ、日々の読書が捗るといえます。

楽しみの本があると「次にあの本が待っているから読もう!」という気持ちになるのも事実。

次に読む本の選択肢が広がる

一定数の積読があると、過去自分が興味を感じた本がラインナップされており、現在興味ある本に加えて次に読む本の選択肢が広がります。

読み終わって次の本を探すと、現在の興味や関心に合った本しか選べないため、選択肢に限りがある場合もあるでしょう。

思い立ったときに購入しておくと、積読をチェックしながら「ああ、買ったな。次はこれを読もうかな」と現在の自分にはない選択肢があるのが特徴。

ある意味で昔の自分からの提案でもあり、幅広い選択肢から選ぶためにも、積読しているといえます。

3年以上置きっぱなしの本もある…けど、まだ…まだ今じゃないんだ!

眺めると落ち着く・幸せを感じる

積読を眺めていると、作家のことを考えたり、タイトルから想起されるストーリーを考えたりして、気持ちが落ち着きます。

本屋やレンタルビデオショップにも同じことがいえますが、日頃の悩みなどから離れて本のことしか考えていない幸せ時間。

「本を眺める」という観点では、読み終わった本が並ぶ本棚も同じですが、積読はまだ読んでいない本について想像する時間があります。

また、自分の好きな本に囲まれている空間に身を置けるということも落ち着く要因の1つです。

ただ単に本が並んでいる眺めが好きだともいえる。

積読は無駄?意外なメリットを紹介

積読は無駄?意外なメリットを紹介

「積読はあっても無駄?」と感じている方にむけて、メリットを紹介します。

積読のメリット
  • いつでも本が読める
  • 好奇心が刺激される
  • 興味や読書の傾向を把握できる

積読があれば未読の本が身近にあるため、いつでも好きな時に本が読める環境です。

さらに、自分の興味に沿って選んでいるので、ゼロから選定する手間が省けるのもメリット。

読んだことのない本が並んだり、さまざまなジャンルの本があったりすることで、好奇心を刺激されます。

日常の中に、ワクワクする空間やスペースがあるのは貴重なことです。

また、積読をチェックしていると自分の偏った傾向を発見することも。

「今度は、あのジャンルの本を読もうかな」「別の作者の本に挑戦しよう」と新しい分野の開拓に役立つケースがあります。

積読を消化するための対策

積読を消化するための対策

積読のメリットを感じつつも、「数を減らしたい」「消化する対策を知りたい」と考える方もいるでしょう。

ARINA株式会社の「​【調査レポート】積読(読めていない書籍)を減らすためにしていることは?」(20〜60代の200名)によると、積読を消化するための対策は以下の通りです。

対策人数
見えるところに置く52名
読書時間を決める35名
家事や入浴のスキマ時間に読む27名
売却する26名
必ず持ち歩く22名
読書日を決める15名
飛ばし読みで解消する15名
参考元:PR TIMES|​【調査レポート】積読(読めていない書籍)を減らすためにしていることは?ARINA株式会社

「見るところに置く」ことで積読の存在を忘れず、読書に対して常に高い意識を持てるでしょう。

普段見えない場所に未読の本を置いてしまった場合には、数年間放置するおそれもあるので積読の設置場所は重要です。

また、仕事や家事などで忙しい現代人にとって、「1日1時間読書しよう」と心に決めてもなかなか実行できないもの。

家事や入浴のスキマ時間に読んだり、必ず持ち歩いたりすると、少ない時間を積み重ねながらストレスなく読破できるので、有効な対策だといえます。

売却や飛ばし読みも解消方法として挙げられますが、できれば最後まで読んで満喫したいところ。

▼その他の読書関連の記事は、こちら。

積読あるある!読書家なら思わず共感

積読あるある!読書家なら思わず共感

読書家なら思わず共感してしまう積読あるあるは、以下の通りです。

積読あるある
  • 同じ本が2冊ある
  • 積読が減ると不安になる
  • 積んでいるのではなく寝かせている
  • 眺めているだけで幸せ

以前買ったことを忘れて、2冊目を購入。積読エリアに入れようとすると「あ、ある…だと?」ということもしばしばあります。

2冊目は売却する場合もあれば、残しておく場合も。出版年代が違って本の仕様が異なったり、表紙デザインが変更になったりしていると、コレクター根性で手放せません。

積読は減らしたいのに、減ってくると「積読が無くなりそう」と不安になるケースも。

私は半年に1度くらいのペースでまとめ買いするのが当たり前となりつつあるため、常に潤沢な積読にニヤニヤしています。

非常に謎の原理ですが、「これは積読だけど、積んでるんじゃない。寝かせていて、読む時期が来たら読むんだ」と考えている節もあるでしょう。

これは分厚い本を読んでいて、途中である期間読書から離れるときも同じ気持ちを持つことがあります。

ワインやウィスキーじゃねえんだ。

そして、何よりも読書家であれば、本が並んでいるのを眺めたり、好きなジャンルの本に囲まれていたりする環境によって幸せを感じることでしょう。

▼読書家あるあるが気になる方は、こちらの記事もチェック。

まとめ

積読してしまう心理とは?まとめ

積読とは、手に入れた書籍を読まずに積んだままにしていることです。

アンケート調査によると、積読している割合は80%程度。積読冊数を31冊以上と回答した割合は23%もおり、比較的多くの本を読まずに置いていることが分かります。

積読してしまう心理としては、他に優先する本ができたり、読書のモチベーションとしていたりするなどが考えられるでしょう。

「積読を減らしたい」と考える場合には、見えるところに積読を置いて読書の意識を高めつつ、スキマ時間を活用して読むのがおすすめです。

今回の記事を、読書ライフを楽しむ参考にしてください。

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