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純文学の作家&有名作品一覧【一度は読んでおきたい近代文学】美しい文章の例や選び方も紹介

純文学の作家&有名作品一覧【一度は読んでおきたい近代文学】美しい文章の例や選び方も紹介 純文学のすゝめ

純文学の作家や有名作品一覧を知りたい」「一度は読んでおきたい近代作品とは?」とお考えの方も多いでしょう。

なんとなく知ってるけど、いざ読もうと思うと何から選んだらいいか…悩ましい。

結論、近代の純文学作家には夏目漱石・芥川龍之介・太宰治などがおり、作品としては「こころ」「羅生門」「人間失格」などがあります。

そこで今回は、一度は読んでおきたい近代文学をテーマに、純文学の作家&有名作品一覧を解説します。純文学の美しい文章の例や選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

POINT
  • 「純文学」とは、表現の美しさ・内面的な描写・哲学的な問いなどを追求する芸術性を重視した小説です。
  • 一度は読んでおきたい近代文学をテーマに、純文学の作家&有名作品一覧を紹介します。
  • 「有名な作品や習った作品から読んでみる」など、初心者向けの純文学作家・作品の選び方を解説するので、チェックしましょう。
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純文学とは

純文学とは

「純文学」とは芸術性を重視し、表現の美しさ・内面的な描写・哲学的な問いなどを追求する小説です。

一方で、一般大衆を対象として、娯楽性に重きを置いた小説を「大衆小説」と呼びます。

近代の純文学のスタートは二葉亭四迷の「浮雲」とされており、1887〜1889年(明治20~22年)に刊行・連載された。

なお、1889年には大日本帝国憲法の発布があるなど、近代化が急速に進む時代でした。

イメージしにくい方は、るろうに剣心が明治11年ぐらいだそうなので、そのちょっと後くらいの感覚で。

【関連記事】純文学の魅力とは?初心者におすすめの作品や美しい文章の例も分かりやすく紹介
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純文学の作家&有名作品一覧【一度は読んでおきたい近代文学】

純文学の作家&有名作品一覧【一度は読んでおきたい近代文学】

一度は読んでおきたい近代文学として、以下の純文学の作家&有名作品一覧を紹介します。

名前活動期間主な作品一覧
森鴎外1889〜1922年
(明治22〜大正11年)
・舞姫(1890年)
・阿部一族(1913年)
・高瀬舟(1916年)
夏目漱石1905〜1916年
(明治38〜大正5年)
・吾輩は猫である(1905年)
・三四郎(1908年)
・こころ(1914年)
志賀直也1908〜1969年
(明治41〜昭和44年)
・城の崎にて(1917年)
・小僧の神様(1920年)
・暗夜行路(1921〜1937年)
有島武郎1910〜1923年
(明治43〜大正12年)
・小さき者へ(1918年)
・或る女(1919年)
・惜みなく愛は奪ふ(1920年)
芥川龍之介1915〜1927年
(大正4年〜昭和2年)
・羅生門(1915年)
・河童(1927年)
・歯車(1927年)
川端康成1919〜1972年
(大正8〜昭和47年)
・伊豆の踊子(1926年)
・雪国(1935〜1948年)
・古都(1961〜1962年)
坂口安吾1931〜1955年
(昭和6〜30年)
・堕落論(1946年)
・白痴(1946年)
・不連続殺人事件(1947年)
太宰治1933〜1948年
(昭和8〜昭和23年)
・走れメロス(1940年)
・斜陽(1947年)
・人間失格(1948年)
織田作之助1935〜1947年
(昭和10〜昭和22年)
・夫婦善哉(1940年)
・青春の逆説(1941年)
・天衣無縫(1942年)
名前活動期間主な作品一覧
永井荷風1900〜1959年・あめりか物語(1908年)
・つゆのあとさき(1931年)
武者小路実篤1908〜1971年・お目出たき人(1911年)
・友情(1919年)
谷崎潤一郎1910〜1965年・痴人の愛(1924〜1925年)
・細雪(1944〜1948年)
横光利一1922〜1947年・春は馬車に乗って(1926年)
・上海(1931年)
井伏鱒二1923〜1993年・山椒魚(1929年)
・黒い雨(1966年)
梶井基次郎1923〜1932年・檸檬(1925年)
・櫻の樹の下には(1928年)
中島敦1934〜1942年・山月記(1942年)
・李陵(1943年)
檀一雄1935〜1976年・小説太宰治(1949年)
・リツ子・その愛(1950年)

なお、今回紹介する「近代文学」とは、1868〜1945年(明治維新〜第二次世界大戦終結)に発表された作品としています。

森鴎外|「高瀬舟」だけではない、翻訳も手がける多岐にわたった仕事ぶり

項目内容
誕生〜死没1862〜1922年(文久2〜大正11年)
活動期間1889〜1922年(明治22〜大正11年)
デビュー作於母影(1889年)
主な作品一覧・舞姫(1890年)
・ヰタ・セクスアリス(1909年)
・阿部一族(1913年)
・山椒大夫(1915年)
・高瀬舟(1916年)

森鴎外(もり・おうがい)は明治から大正時代の小説家であり、軍医であったことでも有名で、日清・日露戦争に従軍した経緯を持ちます。

誰しも一度は国語で学ぶ「高瀬舟」を書いたのは森鴎外で、「足ることを知る」の言葉なんとなく覚えている方も多いのではないでしょうか。

とくに「近代文学をなにから読んだらいいか分からない」とお悩みの方は、教科書に登場する作品から攻めると「一度は読んだ」という成功体験があるので挫折しにくいので、「高瀬舟」は最適な作品。

なお、森鴎外の仕事は多岐にわたり、「高瀬舟」「舞姫」のような小説から訳詩集「於母影(おもかげ)」やアンデルセンの翻訳作品「即興詩人」など翻訳の作品も手がけています。

「高瀬舟」には安楽死というテーマもありますが、医者であった鴎外が書いたかと思うと感慨深いものがあります。

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夏目漱石|美しく明晰な文章が描き出す人間の苦悩

項目内容
誕生〜死没1867〜1916年(慶応3〜大正5年)
活動期間1905〜1916年(明治38〜大正5年)
デビュー作吾輩は猫である(1905年)
主な作品一覧・吾輩は猫である(1905年)
・坊っちゃん(1906年)
・三四郎(1908年)
・明暗(1916年)
・こゝろ(1914年)

夏目漱石(なつめ・そうせき)は明治末頃から大正の時期に活躍した小説家で、デビュー作は言わずと知れた「吾輩は猫である」です。

夏目漱石の魅力といえば、「美しく明晰な文章が描き出す人間の苦悩」を味わえる点。

分かり合えない夫婦・すれ違う人間関係・解決しない日常の課題など、そしてその帰結による孤独が、それはもう美しく澱みない文章で描かれます。

ファースト漱石であれば、教科書でも扱われている「こころ」がおすすめ。難解な表現が比較的少ない&章立てがある&大体どの文庫本でも300ページ以内に収まるコンパクトさ、初めて読む方でもスムーズに読みやすい作品です。

ブラック企業で働き続けた20代の心の闇を支えてくれたのは間違いなく夏目漱石。

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志賀直也|言わずと知れた「小説の神様」

項目内容
誕生〜死没1883〜1971年(明治16〜昭和46年)
活動期間1908〜1969年(明治41〜昭和44年)
デビュー作或る朝(1908年)
主な作品一覧・城の崎にて(1917年)
・赤西蠣太(1917年)
・和解(1917年)
・小僧の神様(1920年)
・暗夜行路(1921〜1937年)

志賀直也(しが・なおや)は明治末頃から昭和末頃の実に60年以上も小説家として活躍した、「小説の神様」の異名を持つ作家です。

「城の崎にて」を教科書で習った経験のある方もいるでしょう。代表作以外にも非常に多くの作品を創作しており、世間だけではなく作家・知識人にも大きな影響を与えました。

志賀直也の魅力は「鋭い人間観察力」と「個性的な短編」です。通常の小説では気づかなそうな箇所まで言及していて、思わず唸りたくなります。

太宰治となにかとやり合ってる志賀直也、嫌いじゃない。

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有島武郎|我々は「或る女」を読まずして純文学は語れない

項目内容
誕生〜死没1878〜1923年(明治11〜大正12年)
活動期間1910〜1923年(明治43〜大正12年)
デビュー作かんかん虫(1910年)
主な作品一覧・カインの末裔(1917年)
・小さき者へ(1918年)
・生れ出づる悩み(1918年)
・或る女(1919年)
・惜みなく愛は奪ふ(1920年)

有島武郎(ありしま・たけお)は明治の末頃から大正にかけて作品を発表した作家で、武者小路実篤や志賀直哉らとともに文芸雑誌「白樺」に参加しました。

作家の生涯で残した作品数は多くないものの、読まずして純文学は語れないほどの名作「或る女」は外せません。「或る女」は自由奔放な人生を目指して敗れる女性を描いた作品です。

有島武郎は「惜みなく愛は奪ふ」発表後に創作力不振となりますが、「或る女」は納得できるレベルで書き尽くしています。

「或る女」というタイトルですが、そんじょそこらにいるような女ではありません…。

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芥川龍之介|ぜひとも読み比べたい前期と後期の作品性の違い

項目内容
誕生〜死没1892〜1927年(明治25〜昭和2年)
活動期間1915〜1927年(大正4年〜昭和2年)
デビュー作羅生門(1915年)
主な作品一覧・羅生門(1915年)
・杜子春(1920年)
・トロッコ(1922年)
・河童(1927年)
・歯車(1927年)

芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)は主に大正時期に活躍した小説家で、漱石の門下生であったことでも有名です。デビュー作である「羅生門」は、高校の現代文で読んだ記憶のある方も多いのではないでしょうか。

芥川龍之介は前期・後期で作品性が異なり、「今昔物語集」などをベースとした歴史物が中心となる前期から、自己や出自を見つめる作品に変化していきます。

なお、芥川龍之介は短編作品が多く、純文学を読み馴れない場合にも比較的取り組みやすいのも特徴です。

芥川龍之介の母は発狂したあと死亡していますが、後期はその影を感じずにはいられない芥川にね、ぞくぞくが止まらない。

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川端康成|日本的な「美」への意識の高さ

項目内容
誕生〜死没1899〜1972年(明治32〜昭和47年)
活動期間1919〜1972年(大正8〜昭和47年)
デビュー作ちよ(1919年)
招魂祭一景(1921年)
主な作品一覧・伊豆の踊子(1926年)
・雪国(1935〜1948年)
・山の音(1949〜1954年)
・眠れる美女(1960〜1961年)
・古都(1961〜1962年)

川端康成(かわばた・やすなり)は日本人初のノーベル文学賞を受賞した作家で、主に昭和の時期に作品を発表しました。

作品によっても異なりますが、川端康成の魅力といえば日本もしくは日本人特有の文化・感性といった日本的な「美」に触れられる点だといえます。

たとえば、「雪国」では雪上に生地をさらすことで着物を漂白する「雪さらし」に言及されています。以下の参考は、小千谷縮の雪さらしの様子です。

文章の美しさは言わずものがなですが、日本文化に対する美意識にも圧倒されます。

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坂口安吾|文学史に残る重要な評論・エッセイの数々

項目内容
誕生〜死没1906〜1955年(明治39〜昭和30年)
活動期間1931〜1955年(昭和6〜30年)
デビュー作木枯の酒倉から(1931年)
主な作品一覧・文学のふるさと(1941年)
・堕落論(1946年)
・白痴(1946年)
・桜の森の満開の下(1947年)
・不連続殺人事件(1947年)

坂口安吾(さかぐち・あんご)は戦前から戦後の主に昭和前半に活躍した作家で、純文学作品のほかにも文学史に残る重要な評論・エッセイを多く残しました。

坂口安吾の評論・エッセイでは、第二次世界大戦後の日本の倫理観を冷静に観察し、明日を生きるための指標を記した「堕落論」が有名です。

また、文学とはどのような性質を持った作品であるかを考察した「文学のふるさと」など、読んでおきたい作品が数多くあります。70年以上経った今でも”生きた言葉”が、現代を生きる私たちの胸に深く刺さります。

もうね、「文学のふるさと」はバイブルの域です。

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太宰治|「自意識の過剰さ」と「サービス精神の過剰さ」の間で

項目内容
誕生〜死没1909〜1948年(明治42〜昭和23年)
活動期間1933〜1948年(昭和8〜昭和23年)
デビュー作列車(1933年)
主な作品一覧・ダス・ゲマイネ(1935年)
・富嶽百景(1939年)
・走れメロス(1940年)
・斜陽(1947年)
・人間失格(1948年)

太宰治(だざい・さむ)は昭和を代表する小説家の1で、代表作には国語でお馴染みの「走れメロス」や、たびたび映像化もされる「人間失格」などがあります。

ナルシストなイメージのある太宰。もちろん自意識の過剰さもありますが、同時に読者に対するサービス精神も過剰なので、本来は相入れない内と外に向かう意識が渾然一体となっているのが非常に面白いポイントです。

また、前期・中期・後期で作風に違いがあり、読み比べが楽しい作家でもあります。やはり太宰治といえば「人間失格」で、弱いダメ男をこんなにも許してあげたい気持ちになるのは太宰だけです。

自分を苦しめるから、そんなこと書かなきゃいいのに、ということをたくさん書いてしまう太宰もまたいい。

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織田作之助|何度も読みたくなる”おださく”にしかない「身も蓋もなさ」

項目内容
誕生〜死没1913〜1947年(大正2〜昭和22年)
活動期間1935〜1947年(昭和10〜昭和22年)
デビュー作雨(1938年)
主な作品一覧・夫婦善哉(1940年)
・青春の逆説(1941年)
・天衣無縫(1942年)
・世相(1946年)
・六白金星(1946年)

織田作之助(おだ・さくのすけ)は愛称の「おださく」で親しまれた大阪を代表する作家の一人で、主に昭和前期に活動しました。

作家の出身地である大阪を題材とした作品を数多く残し、独特の粘り強さや面白さがあるのが特徴です。

また、織田作之助にしかない「身も蓋もなさ」 も味わいのポイント。作品内容はもちろん、文章の途中で「まぁ読者諸君には関係ない話なのだが」と言ってしまう作家をおださく以外に知りません。

作品自体も小難しい内容ではなく大阪庶民の生活を描いているため、純文学のなかでも比較的とっつきやすい作家です。

しかし、身も蓋もない作品のなかに突然切れ味抜群な観察眼があってしびれる…!

\\織田作之助「六白金星」が気になる方は、こちらをチェック!//

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純文学の美しい文章の例

純文学の美しい文章の例【夏目漱石】

純文学の美しい文章の例を、以下の作家別に紹介します。

純文学の美しい文章の例
  • 夏目漱石「こころ」
  • 芥川龍之介「侏儒の言葉」
  • 太宰治「人間失格」

「どんな表現があるか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

夏目漱石「こころ」

夏目漱石の美しい文章の例として、「こころ」の一節を紹介します。これは、「先生と遺書」の中の「私」に対して向けられた言葉です。

私はその時心のうちで、はじめてあなたを尊敬した。あなたが無遠慮に私の腹の中から、ある生きたものをつかまえようという決心を見せたからです。私の心臓を立ち割って、暖かく流れる血潮をすすろうとしたからです。その時私はまだ生きていた。死ぬのがいやであった。それで他日を約して、あなたの要求をしりぞけてしまった。私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動がとまった時、あなたの胸に新しい命が宿ることができるなら満足です。

夏目漱石「こころ」

上記は、「繊細かつ大胆」という夏目漱石の魅力をよく表した文章だといえます。また、夏目漱石の「こころ」には以下のような表現もあります。

先生も奥さんも、今のような態度でいるよりほかに仕方がないだろうと思った。(死に近づきつつある父を国元に控えながら、この私がどうする事もできないように)。私は人間を儚いものに感じた。人間のどうする事もできない持って生れた軽薄を、儚いものに感じた。

夏目漱石「こころ」

「こころ」を高校で学ぶ際には、その面白さにまったく気づけないわけですが、このような表現に触れると読書への意欲が高まります。

【関連記事】夏目漱石のこころのあらすじを簡単に解説!印象に残る言葉や場面も紹介

芥川龍之介「侏儒の言葉」

芥川龍之介の美しい文章の例として、「侏儒の言葉」をご紹介します。

地獄
人生は地獄よりも地獄的である。地獄の与える苦しみは一定の法則を破ったことはない。(中略)しかし人生の与える苦しみは不幸にもそれほど単純ではない。

芥川龍之介「侏儒の言葉」

上記は、ある程度の社会人経験や辛い経験をした方であれば、共感しかない一説。また、「侏儒の言葉」には以下のような文章もあります。

瑣事(さじ)
我々も微妙に楽しむためには、やはり微妙に苦しまなければならぬ。
人生を幸福にするためには、日常の瑣事に苦しまなければならぬ。雲の光、竹の戦(そよ)ぎ、群雀の声、行人の顔、――あらゆる日常の瑣事の中に堕地獄の苦痛を感じなければならぬ。

芥川龍之介「侏儒の言葉」

身に沁みる全面同意。

太宰治「人間失格」

太宰治の美しい文章の例として、「人間失格」をご紹介します。

自分には、禍いのかたまりが十個あって、その中の一個でも、隣人が背負ったら、その一個だけでも充分に隣人の生命取りになるのではあるまいかと、思った事さえありました。
つまり、わからないのです。隣人の苦しみの性質、程度が、まるで見当つかないのです。プラクテカルな苦しみ、ただ、めしを食えたらそれで解決できる苦しみ、しかし、それこそ最も強い痛苦で、自分の例の十個の禍いなど、吹っ飛んでしまう程の、凄惨(せいさん)な阿鼻地獄なのかも知れない、それは、わからない、しかし、それにしては、よく自殺もせず、発狂もせず、政党を論じ、絶望せず、屈せず生活のたたかいを続けて行ける、苦しくないんじゃないか?

太宰治「人間失格」

主人公・大庭葉蔵が、人間の生活・営みが理解できないことがよく伝わる文章です。「人間失格」は文庫本で150ページ程度ですが、生きる混乱と苦しみが本当によく表現されています。

【関連記事】太宰治「人間失格」のあらすじを簡単に説明【200字】|詳しい版や名言、映画も紹介

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純文学の作家・作品の選び方【初心者向け】

純文学の作家・作品の選び方【初心者向け】

初心者向けの純文学作家・作品の選び方は、以下のとおりです。

初心者向けの純文学作家・作品の選び方
  • 有名な作品や習った作品から読んでみる
  • あらすじを読んでから決める
  • ページ数が少なめの作品からがベター

それぞれのポイントを押さえて、ご自身に合った作家・作品を選びましょう。

有名な作品や習った作品から読んでみる

純文学は最後まで読まないと面白さがわからない作品が多く、「最後まで読み切れる作品」を選ぶことが重要です。

たとえば太宰治「人間失格」など、有名な作品は長く読まれ続けている面白さがあり、比較的挫折しにくいといえます。

また、森鴎外「高瀬舟」といった一度学校で習った作品は、細かく覚えていなくても最後まで読んだという成功体験があり、読み切れる可能性が高かまります。

「有名作品を読みたい」「教科書で習った作品をもう一度読んでみたい」とお考えの方は、「純文学の作家&有名作品一覧【一度は読んでおきたい近代文学】」で紹介した作家・作品を参考にしてみてください。

あらすじを読んでから決める

「想像していた内容と全然違った」「全く興味に合わなかった」など、大きなミスマッチを避けるためにも、あらすじを読んでから純文学の作品を選ぶのがおすすめです。

書店で購入する際は「裏表紙などに書かれているあらすじ」を、通販サイトで購入する際は「商品概要欄などに書かれているあらすじ」を確認してください。

ネットであらすじを検索する方法もありますが、ネタバレの可能性もあるので、注意しながらチェックしましょう。

【関連記事】文庫本の裏表紙のあらすじは誰が書いている?部位の名称やカバー下デザインも解説

ページ数が少なめの作品からがベター

純文学を初めて読む場合、意気込んでつい長編から挑んでしまいがちですが、読み慣れない方がいきなり上中下巻あるような作品を読むと挫折する可能性があります。

なるべくページ数の少ない読みやすい作品を選んで、「純文学を最後まで読んだ」という成功体験を得ましょう。

おすすめは100〜300ページ前後の作品です。たとえば、1日10ページ読めば1ヶ月で300ページ前後の作品を読み切れます。

【関連記事】夏目漱石作品の読む順番は?初心者向けに徹底解説!前期三部作や代表作も紹介

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純文学の作家&有名作品一覧に関するQ&A

純文学の作家&有名作品一覧に関するQ&A

最後に、純文学の作家&有名作品一覧に関するよくある質問を解説するので、疑問を解消しましょう。

純文学と大衆小説の違いは?

「純文学」とは、表現の美しさや内面的な描写を追求する芸術性に重きを置いた小説です。

また、一般大衆をターゲットとして、芸術性よりも娯楽性を重視した小説を「大衆小説」と呼びます。

芥川賞と直木賞の違いはなに?

芥川賞と直木賞は、対象とするジャンル・作家が異なります。

芥川賞は純文学の新人作家を主な対象としているのに対して、直木賞は大衆小説の新人〜中堅作家を対象の中心としています。

【関連記事】純文学と大衆文学の違いとは?芥川賞と直木賞の相違点についても解説
【関連記事】純文学の書き出しにはどんなものがある?押さえておきたい名作の冒頭部分を紹介

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まとめ

純文学の作家&有名作品一覧まとめ

純文学の作家&有名作品一覧として、夏目漱石「こころ」・森鴎外「高瀬舟」・太宰治「人間失格」・芥川龍之介「羅生門」など一度は読んでおきたい近代文学作家・作品を紹介しました。

有名な作品や習った作品から読んだり、ページ数が少なめの作品から選んだりして、好みに合う純文学の作品を見つけましょう。

今回の記事を、読書ライフを楽しむ参考にしてください。

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